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転生陰陽師は呪詛をしたくない【仮】  作者: こうつきみあ(光月 海愛)
三 未解決事件
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男を食らう鬼 20

「どうした?!」


 橋本先輩が声を聞いて、浴室の前まで駆けつけてくれ、擦りガラス越しに先輩の姿が見えて少しだけホッとした。


「か、髪が、わ、私のじゃない髪が湯船に……」


 湯舟から飛び出した私は、「み、見てください」と頼んだ。


「……タオル受け取ったら、すぐ部屋に行け」


 扉を少しだけ開けて、そこから先輩がバスタオルを差し入れてくれた。

 それを体に巻き付けると一目散に浴室から出て部屋に向かう。

 まだ体が震えていた。


 しばらくして、先輩が戻ってきた。

 タオルを巻いたままベッドに潜り込んだ私を、申し訳なさげに見た。


「髪は見当たらなかったけど、でも、()()がここまで来たのは感じてたよ。悪さする霊ではないけれど、山城を少し脅かしたかったんだろう」



「彼女……?」


「あの部屋で殺された被害者……」


「除霊とかは……?」


「解決するまではしない」


 先輩は、なんで、こんな殺害事件に関わろうとするんだろう。


「とりあえず結界張ったから。早く髪、乾かしてこいよ。これ、温めて食おう」


 先輩が指したテーブルの上には、いかにも冷凍食品って感じのスパゲッティが並べてあったけれど、見てたらそれなりにお腹も減ってきた。


「はい」


「それと、まだ記憶がはっきりしてるうちに山城にお願いしたいこともある」




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