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転生陰陽師は呪詛をしたくない【仮】  作者: こうつきみあ(光月 海愛)
三 未解決事件
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男を食らう鬼 11

 補導員らしき男に呼び止められる。


「ダメじゃないか、子供がこんな所うろついてたら」


 捕まっている間に、A子を見失った。

 また、現れるだろうか?


「道に迷いました! 帰ります!」


「あ、おい!」


 補導員がまだ何か言いかけていたけれど、構わず走って逃げた。

 あんなのに付き合ってる時間はない。


 何故かわからないけれど。

 この未解決事件のカタをつけなければ、次の生まれ変わりさえできないような使命感に支配されていた。




 その週の土曜日。

 立練が思い切りできると言うのに、堀が部に姿を見せなかった。


「あいつはやっぱ怠けたヤツだな。三年生で出てきてないのは堀だけだろ」


 顧問たちが呆れている中、山城リリが少し怒った表情でそれを聞いていた。

 今日の彼女の的中率は四割程度とあまりよろしくない。

 性格が素直な分、すぐに的中率に影響を及ぼす。

 前世の彼女はもう少し大人びていたが、それは巫女という仕事柄からだったんだろう。

 俺も人のことは言えないが――。


 そういえば、神社の敷地内に藁人形が打たれていた件はどうなったんだろうか?


 練習後にそれとなく訊いてみると、やはり好転はしてないようだった。


「“藁人形禁止”の貼り紙のせいか、最近、神社に嫌がらせされるようになって……」


「嫌がらせ? どんな?」


 神聖な場所に、罰当たりな人間がいるもんだな。


「一日 、一体だった藁人形が大量に打たれるようになったり、境内のどこかに灯油が撒かれてて、″警察に言ったら火を点ける″って手紙が置かれてたり……」


「脅迫じゃないか」


 山城が青白い顔をして頷く。


「それを堀先輩に話したら、犯人を直接捕まえて注意すればいいって、昨夜、境内で張り込みしてくれてたみたいなんです」


 校門から出て、彼女に合わせてゆっくりと歩いていた俺は、思わず足を止めた。


「……なんだって?」


「だから、今日は眠たくて部活来れなかったんだと思います」


 俺は、無性に腹が立った。


「そんな危険なこと、直ぐにやめさせろ」


 見えない霊にはあんなにビビっていたくせに、何で丑の刻参りをする人間は恐くないんだよ。


「私も、危険だからしなくていいって言ったんですけど……」


 山城のため息が深い。

 彼女も呪いのことは少し分かっているようだ。


 丑の刻参りをしてるところを絶対に人に見られてはいけない。

 もし、人に見られたら、呪いが自分に跳ね返ってくるから、見た人を殺さないといけないとされている。










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