表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生陰陽師は呪詛をしたくない【仮】  作者: こうつきみあ(光月 海愛)
三 未解決事件
43/225

男を食らう鬼 4

 その頃、


「え、また!?」


 うちの神社では、あまりよくない事が起こっていた。


「あぁ、ここんところ四日続けてだ。昼間は小学生とかも通るから教育上よろしくないし、一応、貼り紙をしてるが効果はない。やってる人間は必死だろうからな」


 参道から奥の敷地内の木に、藁人形が毎日打たれていて、神主であるお父さんが頭を抱えていたのだった。


「それって、あれだよね。丑の刻参り……」


 真夜中に白装束姿で頭にはロウソクを灯した五徳をかぶり、藁人形を手に神社へとやって来る。

 そこまで完璧にしているかわからないけれど、人目に触れない時間にやってきて、藁人形を打ち付け、誰かを呪う行為は想像するだけで恐ろしい。

 以前なら、そんなことしてなんになるって思ったかもしれないけれど、悠里の件から、人の怨念ほど怖いものはないとわかったから、見過ごすわけにはいかないと思った。


 私は、翌日、橋本先輩に相談してみることにした。



 しかし、

 先輩の反応はとても冷ややかなものだった。


「ダミーの防犯カメラつけるか、警察に相談したら?」


「はぁ……」


 部活終わり、やっぱり橋本先輩は帰りを急いでいて、私の相談は適当にあしらわれた感じ。


「おまえ、冷たいな!せっかくカワイ……くはないけど、後輩がお前みたいな冷徹な男を頼ってんのにさ、もっと話聞いてやれよ」


 一言多い堀先輩がしゃしゃり出てきても、先輩の態度は変わらず。


「木を傷つけることが目的ではないにしても、毎日釘打ってるなら器物損壊容疑も立件できるかもしれない。だから警察が先だろ」


 それはそうかもしれないが、悠里の時はもう少し親身になってくれたのに。

 シュンとする私に、先輩は、少しだけ哀れんだ目を向けて言った。


「悪いな……。ちょっと家のことで忙しいんだ」


 颯爽と自転車に乗って帰路を急いで、その姿はあっという間に見えなくなってしまった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ