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転生陰陽師は呪詛をしたくない【仮】  作者: こうつきみあ(光月 海愛)
六 サヨナラ second
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愛と呪縛 15


 見せてもらった滋岡のTwitterのプロフィール画面に、



【アカウントが凍結されています】


【――Twitterルールに違反するアカウントは凍結されます――】



 と表記されている。


「すげーな、ますます匂う」


 原田が鼻を蠢かせて呑気に笑っていると、部員の一人が急に「うぅ」と、呻き始めた。


「どうした?」


「……なんか、俺の裏アカにDM来て、それ見たら腹が痛くなった」


「誰に何送られてきたの?」


「さっきフォローした“大和魂・日本大好きデマ制裁アカ”ってやつ……」


「もう名前が捨てアカだもん」


「“おかしなデマを流したお前は呪われる” ってメッセージに、ほら、この有名な写真……あ、てて」


 本気で脂汗を額に浮かべた部員が見せてくれたものは、オカルト界隈では過去に出回った、【見るだけで呪われる心霊写真】だった。

 俺も、以前、ネットで見たことあったが、確かに本物の心霊写真だった。見た途端、ぞくっと寒くなりすぐに除霊をした。

 まさか、またこれを見ることになるとは。しかも、これを呪いに使うって……。


「滋岡を攻撃してる奴らが、低級の呪いかけてきたっぽいな」


 これくらいの呪いなら、俺でも返せる。

 この前、滋岡からの呪いを解いた時と同じ呪歌を、腹痛の部員に言わせてみる。

 般若心経を唱えてからの、


「死霊を切りて放てよ梓弓、引き取り給え経の文字」


 で、簡単に廻向されるはずだった。


「やば、もう限界、トイレ……」


 でも、効かない。

 部室を出てトイレに駆け込む部員を見ながら、滋岡が、『返せない呪いをかけられてる』と言っていたのを思い出す。

 きっと、これだけでは終わらない。


「う、わ、俺んとこにも呪いのDMきた――っ!」


 もう一人の部員も恐怖メールに悲鳴を上げた。




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