6話 茜ちゃんと寮母さん
明けましておめでとうございます!
お久しぶりです、おいちでございます(о´∀`о)
ずぴっ。
まだまだ寒いですねぇ!
今回はだいぶ長くなってしまいました(*゜∀゜*)てへ
私は、これから自分の住む寮の管理人さんや寮母さんに挨拶するため、管理人室へと向かった。
コンコン
「失礼します、今日からこの寮に住まわせていただく、小嶋 綾人です。」
すると、管理人室から長身で、サラサラの黒髪がとても綺麗な美人なお姉さんが出てきた。
「あら、坊やが理事長のお孫さんの綾人くん…いいえ、茜ちゃん…だったかしらね。私は、この寮の管理人兼寮母の佐久川 麗子よ、よろしくね。」
「はい、今日からよろしくお願いします。」
(てっきり寮母さんといったら如何にもオカンな人かと思ったら、物凄いモデル体型の美人さんだった。)
寮母さんが予想と違ってモデル体型の美人お姉さんだったことに密かに驚いている茜であった。
「あらあら、随分と礼儀正しい子だねぇ。理事長から話は聞いてるからね、部屋は個人部屋でお風呂も部屋についてるから安心しなさいね、それと、この寮には綾人くんみたいないい子じゃなくて、金があればなんでもできるって思ってるバカネモチな奴らがたくさんいるから気をつけなさいね、何か危ないことがあったら私のとこに来なさいね!いや、危なくなくても来ていいからね!おばちゃんお菓子用意して待ってるからね!飴ちゃん食べる!?」
随分と管理人室にきて欲しそうにしている寮母さん。
(寮母さんは意外と寂しがり屋さんなのだろうか…?なんか、自分のことおばちゃん呼びになってるし…キャラ変わってないか?)
「あ、いただきます。」
第一印象と中身が意外と違う寮母さんにギャップを感じている中、ちゃっかり飴ももらう茜であった。
「あ、そうよ!はいこれ!綾人君の部屋のカードキー。」
「あ、ありがとうございます。」
「どういたしまして。綾人君の部屋は最上階のVIPルームだから専用エレベーターを使って行けるから、他の男達に襲われる心配もいらないわ!」
「いや、僕男装してますし…襲われるとかそういうのないと思うんですけど…。」
「何を言ってるの!いくら男の子の格好をしていたってこんなに…。」
「こんなに?」
「綾人君…あなたカッコイイわね…。」
「は、はぁ…ありがとうございます?」
「貴方本当に女の子なの?カッコ良すぎじゃないかしら?私、年下の趣味はなかったはずなんだけど、新しい扉開いちゃいそうだわ。」
「いや、れっきとした女ですけどね。」
私は声を男らしく少々低めに作った声から元の声に戻して言った。
「あら!声が変わるだけでだいぶ印象が違うのね!それにしても…。」
寮母さんが私の顔をまじまじと見る。
「凄いわね…ここまでカッコよく仕上げるなんて…綾人君の男装の技術は凄いわね!私も普段は男装してるけど、ここまで完璧に仕上げるのは難しいわ…。」
「え?寮母さんも男装するんですか?」
「ええ、この男だらけの寮だと男のふりをしている方が何かと楽だし安全なのよ。」
「どうして今は女性の格好をしているんですか?」
「寮生は皆んなお金持ち君ばっかりでしょ?そして、春は大抵の生徒が実家に帰って行事やらなんやら色々やってるみたいだから、寮に残ってるのは、よっぽど家族と仲が悪い子か、もしくは奨学金で入ってきた子たちくらいなのよ。」
「なるほど…つまり、人に会う機会が少ないからわざわざ男装する必要もない、ということですね?」
「そういうこと、んもうっ綾人君ったら理解が早くておばちゃん助かっちゃうわ〜!」
「いえ…そんなことは。それより、あまりお時間を取るのは申し訳ないので僕はこれくらいで失礼します。」
「あらやだっ!私ったらつい話し込んじゃったわね、ごめんなさいね、専用エレベーターならすぐそこにある金ピカのエレベーターだから、それを使ってちょうだいね!じゃあ、わからないことがあったらいつでもいらっしゃいね!」
「はい、ありがとうございます、失礼しました。」
私はそう言って管理人室を出た。
(寮母さん…何歳なんだろう…?見た目はものすごく綺麗なお姉さんだけど、どうにも中身がオカンというか…おばさん臭がするというか…。)
寮母さんの年齢について1人考える茜であった。
読んでいただきありがとうございました!
寮母さんの男装姿も見てみたいですねぇ〜(*´ω`*)
次回もお楽しみに!