42話 茜ちゃんと水族館デート その10
こんにちは!
おいちでございます!(о´∀`о)
投稿遅れてしまいすみませんm(_ _)m
今日は2話投稿したいとお思います!
ふれあいコーナーを一通り回り終え、
「他に回るところは…こほんっ」
成瀬先輩が突然咳払いをしたと思い、見てみると…
「フォトスポットだ…////」
なぜか顔を赤くしてフォトスポットと言った成瀬先輩がいて、
「成瀬先輩、顔赤いですよ?」
「ほぁっ!」
「ほぁ?」
「あ、いやなんでもない!…着いたらわかるさ…。」
着いたらわかると言ってなぜか少し頬を赤らめてため息交じりに言った成瀬先輩に私は疑問を抱いたが、
(まあいいか。)
気にしないことにした。
数分後、
フォトスポットへ着いた。
「うぁ…これは確かに…ですね…。」
フォトスポットはいわば…
「うふふ」
「あはは」
カップルの巣窟なのだった。
「僕には見える…この空間にだけ漂うピンク色のオーラが…。」
「あぁ…俺にも見えるぜ…この異様なピンク色のオーラがな…。」
まるでラスボスに出くわしたかのような雰囲気になった私と成瀬先輩であった。
「まあ、切り替えていきましょうよ先輩。」
「お、おう…そうだな。」
わりと切り替えの早い私と成瀬先輩は、すぐにピンク色のオーラにいってしまった思考回路を変えて、1番近くにあった貝とサンゴの顔出し看板の場所へ向かった。
ひょこ
「先輩、僕はサンゴが良かったです…。」
(貝なのに食べれないから辛い…)
「別にどっちでもいいだろ?とりあえず証拠写真だけ撮ってとっととこの場を去るぞ。」
私と成瀬先輩がそんなやりとりをしていると、
「じゃっじゃあ撮りますね…!////」
「あ、はい。」
「よろしくお願いします。」
「はい、ちーず…////」
にこっ
バタッ
「え!ちょっと、大丈夫ですか!?」
なぜかシャッターを切った瞬間に倒れてしまった係員の人に、私は慌てて駆け寄ると、
「はぁわぁ〜幸せ…。」
と言って、目は空いているのに心ここに在らずなのだった。
「先輩…これは一体どういう状況なのでしょうか…。」
「大方、お前の笑顔にやられたんだろ。」
「え、僕の笑顔にってどういう意味ですか?」
「あぁ…そうだ…こいつ無自覚だったんだ…。」
「先輩何か言いました?」
「いや、気にしなくていい。とりあえず、この人を医務室かどこかに連れて行かないといけないが…水族館にそんなところないだろうし…。」
「あ、そうですね!ちょっと失礼しますね?」
と言って、私は係員さんをお姫様抱っこして、
「ちょっ、人の話を最後まで聞っ…」
「すみません。あの、この人突然倒れてしまって医務室の場所を聞いてもいいですか?」
とてもしっかりしてそうな爽やかなお兄さんの係員さんにどこか休める場所を聞いた。そして、
「え?は?あかりっ…!?コホン、はい、医務室ですか?医務室は無いので、休憩室にソファーがあるので、そちらまでお運びいたしますね。こちらまで運んでいただいてありがとうございます。」
と、笑顔で係員さんをとても丁寧に抱えてから、おんぶして休憩室まで運んで行ってくれた。
「ふぅ…あの係員さん大丈夫ですかね?」
「あぁ、大方お前の笑顔以外にも、顔に疲労が映っていたから、疲労も原因だろう。疲れているところにさらにお前の笑顔でって感じだな。」
「僕の笑顔って、そんなに危ないものだったんですか…!?」
(笑顔でやられるとか漫画の中だけの話かと思っていた…。)
「気づいてねぇのかよ、まあいい。ほら、1枚写真撮れたんだから最後にお土産売り場行くぞ。」
「は、はい。」
私は成瀬先輩に手を引かれるままに、お土産売り場へと行った。
読んでいただきありがとうございました!
茜ちゃんの笑顔パワー恐るべし…!
成瀬先輩は意外と兄貴肌なのかもしれませんね!
次回もお楽しみに!




