41話 茜ちゃんと水族館デート その9
こんばんは!
おいちでございます!(о´∀`о)
お楽しみいただけると幸いです。
イルカショーを見終わった後、
「先輩、次はどんな魚を見に行くんですか?」
「ん?あぁ、次は…ここだな、ふれあいコーナーだ。」
「ふれあいですか…。」
「お前なんでまた嫌そうな顔してんだよ…。」
「だって、食べれな…んむっ。」
「言うな…その言葉は水族館では禁句だ…。」
私がつい食べれないと言いそうになったとき、成瀬先輩が私の口を押さえて、最後まで言葉を言わせなかった。
「すみません…ついうっかり食べ…んむっ」
「わかったから、ほら、ネコザメだってよ。」
気がつくとふれあいコーナーへと着いており、成瀬先輩がネコザメというサメを、興味深そうに見ている。
「触ってみるか…?」
と成瀬先輩は言って、恐る恐るネコザメの背中を撫でた。そして、
「おぉ…おぉ…凄いな…!!ザラザラだ…!」
ネコザメの手触りがよほど気に入ったのか、撫でまくっている。
「あの…あまり触りすぎると、ネコザメちゃんが疲れてしまうので…後ろも詰まってきましたし…。」
ネコザメを撫でまくっている成瀬先輩が、女性の係員さんに軽く注意されてしまった。しかし、
「あぁ…すみません。あまりにもこの子が可愛かったので…。」
にっこり
と言って、成瀬先輩がいつもの紳士モードで女性の係員さんに言うと、
「いえ…他にも沢山海の動物たちがいるので、楽しんできてください…////」
「後ろの皆さんも申し訳ありませんでした。」
成瀬先輩がいつもの紳士モードで謝罪とともに、後ろで詰まっていた人たちにもお辞儀をすると、
「いえ…ぜひ楽しんで行ってください…////」
((((かっこいい…。))))
「皆んな目がハートじゃないか…というかなんで男まで目がハートになってるんだよ…。」
珍しくまともなことを言う茜だった。
「すみません、水族館に来たの久しぶりで、つい楽しんでしまいました。」
(一応私も誤っておかないとな。)
にこっ
ガシャンガシャン
バタッ
私は係員の人や後ろで詰まっていた人たちにもお辞儀をして、先輩の手を引いて先へ進んだ。
(なんか凄い物音が聞こえた気がするのだが…まあいいか。)
物音を機にすることなく先輩を引っ張っていく茜であった。
一方、茜の他に来ていたお客さんやネコザメのコーナーにいや女性の係員さんたちは…
「なにあの眩しすぎる美少年たちは…////」
「私笑いかけられちゃったんだけど…////」
「俺…どうしよう…女の子しか好きじゃないはずなのに…いける////」
「ネコザメちゃん羨ましい…////」
皆、目がハートになっていたのだった。
読んでいただきありがとうございました!
ネコザメちゃん羨ましい…と、おいちも思ってしまいました(笑)
次回もお楽しみに!




