37話 茜ちゃんと水族館デート その5
こんばんは!
おいちでございます!(о´∀`о)
お楽しみいただけると幸いです。
成瀬先輩と水族館の中へ入り、色々な魚を見た後、
「うわぁ…!綺麗ですね…!!」
私と成瀬先輩は、クラゲのライトアップコーナーにいる。
様々な種類のクラゲが、それぞれ違った色にライトアップされており、色のコントラストがとても美しい。
「ふふっ、楽しんでいただけていますか?」
「はい、凄く楽しいです!」
茜にしては珍しく、沢山のクラゲたちに興味津々で、テンションが高めなのだった。
「わぁ〜毛むくじゃらだ!!」
私は、クラゲのキノコの傘ような部分の下についている、もじゃもじゃの部分を見て言った。すると、
「毛むくじゃら?」
成瀬先輩は首をこてんと傾げて、言った。
「あ、はい、このもじゃもじゃのやつです!」
私が周りのクラゲよりも沢山毛のような物のついたクラゲを指差して言った。すると、
「ぷっぷははははっ !!毛って…!!あっははっは!!」
成瀬先輩はツボに入ったのか、笑い出してしまった。
「え?僕、何か変なこと言いました?」
「はぁ…はぁ…すみません…あまりにも綾人くんの発言が面白くて、つい笑ってしまいました。」
「あ、いえ、お気になさらずに!こちらこそおかしなこと言ってしまってすみません…(笑)」
そして、お互い謝ってから、お互いを見つめあっていると、
「ぷっ」
「ふっ」
「「ぷははははっ」」
なんだかおかしくなってきて、私たちはしばらく2人で笑いあっていた。そして、
「はぁ…お腹痛い。」
「私もです…。」
「でも、先輩が心の底から笑ってくれて本当に良かったです。」
「え?」
「だって、成瀬先輩いつも笑ってますけど、なんだか本当に心から笑ってるような気がしなかったんですよ。あ!別に笑顔が嘘っぽいとかくさいとかそういうわけじゃないですよ!すみません…言葉不足で…。」
「…。」
「だから、成瀬先輩はてっきり水族館がつまらないのかと思ってたんですけど…成瀬先輩…?」
成瀬先輩は黙り込んでどこか遠い目をしてしまって、口を開かない。
(しまった…先輩に対してものすごく失礼なことを言ってしまった…。)
私が自分の発言を後悔していると、
「ぷはははっ!!!!!お前本当に面白いな!天然なのか天才なのかどっちかにしろよってんだ!!」
と成瀬先輩は、先ほどの口調とは打って変わって少し荒い口調で言ったのだった。
(え、成瀬先輩…?)
突然の成瀬先輩の人の変わりように混乱する茜であった。
読んでいただきありがとうございました!
成瀬先輩の人の変わりように混乱する茜ちゃん…。
茜ちゃんはどうなってしまうのでしょうか…!?
次回もお楽しみに!




