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31話 茜ちゃんと恐怖の鬼ごっこ その6(終)

こんばんは!

おいちでございます!(о´∀`о)

今回でやっと鬼ごっこ編おしまいです!

無事に富和くんの拘束から逃れられたのはいいものの…


「ぎゃぁあー!いい加減諦めろよー!!」


先程の二の舞を演じているのだった。


(せっかく良い隠れ場所を見つけたと思ったのに…!罠だと…!?)


数分前


「ふぅ…やっと光の当たるところに出られた!あ、あそこなら残りの20分いても大丈夫そうだな。」


私は、無事に富和くんの拘束から解放されて、廊下を歩いていたところ、とても良さそうな人気のない部屋を見つけた。しかし、


「ん?なんか今変な音しなかったか?」


ガタッ!


「え?」


「え?」


私が大きな物音が聞こえた方に目を向けると、


「あぁああああ!!!綾人くん本当に入ってきましたよ!!!!!」


1人の男子生徒が私を指差して大声でそう言った。すると、


「ほら見ろ!俺の予想が的中しただろ?今すぐ綾人くんを捕まえるんだ!!」


と言うリーダーらしき男子生徒の声とともに、ぞろぞろと控えていたらしい先輩たちが追いかけてきた。


「嫌だぁあああ!!!!」


罠だと言うことも知らずに部屋へと入ってしまったことを後悔しながら、私は猛ダッシュで部屋から逃げるのだった。そして、現在に至る。


「はぁ…はぁ…どんだけ体力あるんだよ…!!」


驚くことに、この先輩方、全く体力が減らないのだ。

逃げ始めて全力疾走で走ること数分が経過しているのだが、追いかけてくる先輩たちは、全く苦しそうな顔をしていないのだ。いや、むしろ、時間が経つにつれてどんどん笑顔になっていくのだ。


「なんて恐ろしい体力なんだ…!!」


人のことを恐ろしいと言いつつも、自分も疲れず全力で数分間も走り続けているということが、どれだけ規格外であることかを考えもしない茜なのだった。


「はぁ…はぁ…全くいつまで追いかけてくるんだよ!」


と走り続けてさらに数分が立ったところ、足元の段差につまづいて思いっきり転んでしまうと思った瞬間、


「きゃっ!!」


(しまった…!!反射的に女声を出してしまった…!!)


何かに体を支えられた。そして、私が上を見上げると、


「おやおや、随分と可愛らしい方が捕まってくれましたね。」


と言って、綺麗なブルーの瞳をした黒髪の先輩がにっこり微笑んでいた。


「しまった…!!」


(捕まってしまった!!)


茜、無念の敗北である。


(そもそも私だけこんなに狙われるとか酷くないか…。)


今更なことを思う茜であった。

読んでいただきありがとうございました!

最後のイケメンさんは誰なのでしょうか…!?

次回もお楽しみに!

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