29話 茜ちゃんと恐怖の鬼ごっこ その4
こんにちは!
おいちでございます!(о´∀`о)
最近は体調を崩しがちで、不定期更新になってしまってすみませんm(_ _)m
今回は本当に少しだけ!エッチな話が入っておりますのでご注意ください!(////)
今、私の状況はと言うと…
「綾人くんは本当に可愛いね〜?はい、あ〜ん?」
「あ〜ん」
先に言っておくが、決して、決してソウイウコトをしているわけではない。
「ふふっ、美味しい〜?」
私は今、このヤンデレ男…富和くんにお菓子を食べさせられている。
もぐもぐ
「美味しい…!!」
(決してお菓子につられてまだここにいるわけではない…!私は、富和くんに監禁されているだけだ!)
それはそれで危ないとは思わない茜であった。
「綾人くんは美味しいもの大好きだもんね〜」
「もぐもぐ…どうして富和くんは僕に執着するの?」
私は、富和くんにお菓子を食べさせられながら聞いた。すると、
「そんなの…」
と言って、富和くんは私の耳元で、
「綾人くんのこと食べちゃいたいくらいに好きだからだよ?」
と低くて色気のある声で囁いた。そして、
「ちょっ、富和くん!?」
富和くんは私の頬を指でなぞり、顔を近づけてきた。
(このままだと私の身が危ない…!!)
「ちょっとまっ!富和くん!そもそもどうして僕のことを好きになるんだ!君とは今日初めて会ったはずだよ!!」
私は、無理やり話題を変えるために、富和くんの体を押し返して言った。すると、富和くんは、
「あぁ…綾人くんは知らなくて当然だよ。」
「じゃあどうして…!!」
「僕はね…綾人くんを一目見た時から愛しているんだ。」
(うぉ…愛が重いな…けど、何とかしないと!)
「そ、そうなんだ…でも、僕の気持ちはどうなるの?僕のこと好きならもっと僕の気持ちも優先してほしいな〜?」
「けど、綾人くんは僕のことを好きじゃないよね?」
「え、えとまぁ?」
私が困惑しながら返事をすると、富和くんは、
「なら、仕方ないよね?」
と言って、歪んだ笑顔を浮かべて私に覆いかぶさってきた。
一体お前は学校で何をしようとしているのかと思いつつも、この場を切り抜ける策を考える茜。
私は必死に考えた結果、ある作戦を思いついた。その作戦とは…
「ね、ねぇ富和くん…僕、恥ずかしいよ…////」
「え?」
色仕掛けだ。
我ながらかっこよくない手だと思ったが、この私大好き野郎には1番効果的だろうと思う。そして、
「別に僕、富和くんのこと嫌いとか言ったわけじゃないし…そんなこと思ってないし、そ、その…。」
「その?」
「好きじゃない…わけじゃない…よ?////」
自分でも気持ち悪いくらいの女声で、わざと頬を赤らめて瞳を潤ませながら言葉を発するという、超高難度の嶺さん直伝の技を使った私の精神はズタボロだ。
「本当に…?」
「うん…////」
「嬉しい!僕ずっと片思いだと思ってたのに!」
(嘘は言っていない…ただ、好きとは一言も言っていないぞ私は…!!)
なんだか望まぬ方向へ話が進みそうなので、私は、
「だから、僕のお願い聞いてくれるよね?」
と言った。そして、
「お願い?いいよ!綾人のお願いならなんでも聞くよ!」
と、屈託のない笑顔で笑う富和くんに、私は少しの罪悪感を覚えながらも、
「じゃあ、外へ行ってもいいよね?」
と切り出した。
読んでいただきありがとうございました!
茜ちゃんは一体、嶺さんに何を教わったのでしょうか?(笑)
様々な技を持つ茜ちゃんは何者になるのか…!?
今後の活躍に期待ですね!o(`ω´ )o
次回もお楽しみに!




