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16話 茜ちゃんと委員会決め その2

おいちでございます!

今回は長めです!


※注意

元気よく手を挙げた生徒は、低い身長、クリクリとした大きな目に、ピンク色のぷっくりとした唇、細い腰、高めの綺麗な声、どこからどう見ても、ショートヘアの女の子にしか見えない…がしかし、れっきとした男子高校生です。


「女の子…?」


「ひどいっ!僕れっきとした男の子だよ!」


「いや、そんなこと言われたってどう見ても女の子じゃ…。」


有栖川くんが、いつまでも男だと信じられない様子の私に痺れを切らしたのか、


「お・と・こ・だ・よ!!!」


と言って、プンプンしながらそっぽを向いてしまった。


(プンプンて…女子でもやらないと思うが…まさか本当に男なのか…!?にわかには信じられないけど…まあ、プンプンだからな…。)


と変なところで有栖川くんが男だと納得する茜なのだった。


図書委員決めが終わり、残りの委員会決めをしている間、有栖川くんはずっと拗ねた様子だったが、何やら私の方をチラチラと見ては視線をそらしていた。


「じゃあ、委員会決めはこれで終わりな、あとは、教科書だけ配って今日は解散だ。」


委員会決めが終わり、10分の休み時間になった。


チラッ


チラチラッ


先程からずっと、有栖川くんから視線を感じる。


(さっきのこと怒ってるみたいだな…確かにあれだけ否定されたら男としてのプライドを傷つけられるか…よし、謝ろう。)


茜は、先程のことを反省し、有栖川くんの席へ謝りに行った。


「有栖川くん。」


私が声をかけると、


ビクッ


「な、何?また僕のこと女の子って言いにきたの?」


と言って、有栖川くんは、またそっぽを向いてしまった。


「さっきは本当にごめん。僕、有栖川くんがあまりに可愛いから女の子かと思ってしまって…。」


「へ?」


「本当に、僕には有栖川くんが可愛くみえてしまって…。」


「なっ!かっかっか、可愛いとかそんなんじゃないしっ!////それに僕男だからそんなこと言われたって嬉しくないもん!」


「あ、ご、ごめん…また僕は…。」


あからさまにしゅんとする茜。


「わっ!そっそんなに落ち込まないでよ!僕が悪かったから!」


「いや、僕が悪いんだ…本当にごめん…。」


さらに反省して落ち込んでしまった茜。


「くっ…!それなら1つお願い聞いてくれたら許してあげてもいいよ!」


バッと顔を上げる茜。


「僕にできることなら何でもするよ…!」


「うっ…可愛い…じゃなくて!!」


(ん?今、可愛いって言わなかったか…?)


「これから僕のことは名前で呼んでくれたら許してあげるよ…!////」


「え?そんなことでいいの?」


「そっそんなことで悪かったね…!!」


「あっ、違うんだ、ごめんね。有栖川くん…じゃなかった、瑞姫くんは優しいね。」


にこっ


ブワッ!


「なっ…!なっなななななな…!////」


「大丈夫?顔真っ赤だけど、熱かな?」


私は、瑞姫くんのおでこに手を当てようとした。しかし、


「わっあわわわわ…!何でもないっ!!////」


と言って、瑞姫くんは、全くおでこを触らせてくれないのだ。


(あれ?確か前にもこんなことあったような気が…?)


「本当に大丈夫だってば!もうっ!小嶋くんのばかー!」


「ちょっ!どこ行くの!?」


「トイレだよばかー!!////」


と言って、瑞姫くんは走り去ってしまった。


(そんなにトイレに行きたかったのか…なんか申し訳ないな…。)


相変わらず斜め上へ行く思考の茜なのだった。

読んでいただきありがとうございました!

またもや茜ちゃんのかっこよさに惚れてしまった男の子が1人増えてしまいましたね〜(^з^)-☆

次回もお楽しみに!

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