表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死の残像  作者: ツヨシ
2/5

2

新居よりも西には、家どころか何の建造物もないと言うのに。


それは家に沿って南に伸びており、私の家を通りすぎてもまだ続いていました。


そして最後には行き止まりになるのです。


入り口以外の三方を全てブロック塀で囲まれた、完全な袋小路です。


道としては何の役にもたたず、何故こんなところに行き止まりの道があるのか、と思いました。


でもただそこに道があるだけで深く悩むわけもなく、そのうちに私は荷物の整理に没頭しました。


そしてもう寝ようと二階にある寝室に入ったとき、声が聞こえて来ました。


――こんな時間に誰だろう?


西のほうから聞こえて来ました。


寝室は二階の西側にあったので、私は窓を開けて外を覗いてみました。


声は下のほう、あの袋小路の奥から聞こえていました。


――誰がこんな時間、あんなところにいるんだろう?


と思って見てみましたが、真っ暗で何も見えません。


聞いてみるとその声は小さく、おまけにボイスチェンジャーにかけたのかと思うほどに不自然にこもった声で、結局何を言っているのかはわかりませんでした。


ただ男と女の二人でしゃべっているように聞こえました。


しばらく聞いていましたが、やがて何も聞こえなくなりました。


そのまま様子を伺って何もないので、わたしはベッドに入りました。



次の日、寝ようと思ってベッドに入るとすぐに、また声が聞こえてきました。


異様にこもった男と女の声が。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ