始まり2
みんながとても動揺しているのがわかる。
僕はその間いろいろな人を観察していた、中には、ニヤケている人、泣いている人、笑っている人、腰を抜かしている人、何もわからず呆然としている人、考え込んでいる人、無表情な人、僕は全員を覚えておくことにした。、たぶん覚えられてないけど。
「なんでリスポーンしないんだ?」
「きゃっーーーー!」
「なんなの!?」
…………………………………
「綺麗な色だな」
「ん?、ゆうくん?」
「えっ?」
「今なんて言ったの?」
「???」
「まー、いいや」
みんなが理解してきたタイミングを見計らって再びGMが喋り出す。
【この世界では強いものが生き、弱いものが死ぬ君達も頑張ることだよ、それと今隣の人間を殺したものにはこの世界から脱出するのに役立つものを与えよう、それとこれをログインボーナスとする、20000人分のボーナスだ受け取れ】
GMがそういうと通知の音が響き渡る、20000ポイン
トが振り込まれたようだ。
そして何か変なアイテムを持っていることに気がつく
他のプレイヤーも持っているようで誰かが質問する。
「おーい、この真実の飴ってなんだ?」
【あぁ、そういうなんなのか解らないものは、アイテムの説明をみればいい、これはスキルも同じだよく見て考えて使用することだな。それと今から1時間は誰も殺せないようにする、今のうちに強くなっておくことだ、それと街の中では殺せないようになっている。まぁ例外もあるがな、これでチュートリアルを終了とする】
真実の飴の説明を見てみる
そこにはこう描かれていた
この飴食べると現実世界と同じ姿に戻るというものだった。
とりあえず説明を閉じてみんなの方をみてみる
あまり驚きはないようだ、まだ夢のような感じが強いからかもしれない。
でもこれはデスゲーム、これから人がたくさん死ぬのはまぬがれないだろう。
「優くん、何笑ってるの?」
「え?わらってないよ?」
「ならいいんだけど、」
「それより、工藤さんの方こそ大丈夫?」
「うん、だって私は……大丈夫よ!」
「ならいいんだけど、」
それより今の死なないうちにモンスターと戦うことに慣れといた方がいいと思った僕は。みんなに言った。
「そんなことより、今のうちにモンスターを倒しにいこう!」
「お、おう」
「そうだな」
「いくかー」
みんなで外に向かって歩いていく。
「優くんはすごいね!みんなをまとめちゃって」
「そんなことないよ。工藤さんの方が」
「あー、ダメダメ、私のことは零花って呼んで?」
「うん」
そんな会話がありながらも僕達は歩き始めた。