プロローグ
前作の俺の彼女、行き詰まってしまいこれを同時進行にしようと思います。
またこの夢だ、
僕は空を飛んでいる、いや落ちている。
景色が流れていく、世界が逆さまになって僕に反対側を見せてくれているようだ。
僕の下にはオオカミが舌を出し涎を垂らして待ち構えている。
そしてこの夢を見ている時は大抵あることが起きる。
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「うわっ!」
「どうしたー、鎌鬼 優」
「え、えっと、」
「そうか、そうか、ならこの問題を解いてみろ」
「うわ、、またカマちゃん寝てたんだ!」
「ほんとだー」
「懲りないね〜」
「バカだなぁ」
いつもこのパターンで僕は目を覚まし恥をかく
夢の途中でこうなる事に気がつくけど無駄だ、みんなも経験したことがあると思う、授業中に起きなければいけないのに、起きれずウトウトして首がカクンってなると起きるやつ、あんな感じだ。って説明している場合じゃなかった。
(優ちゃん大丈夫?)
的な視線でこちらを見てきている少女、工藤 零花に視線を送り返す。
(大丈夫いつものだから)
いつもなら、心配しない彼女でも昨日あんなことがあれば心配になるのは当然だ。
僕はそんなことを考えながら、先生に指定された問題を解く………………………いや、僕の頭では解けないので素直に謝る。
「先生、寝てしまいました、すみません」
「いや、な、分かればいいんだよ分かれば」
「ありがとうございます」
僕が謝るといつも許してくれる、ま、僕の容姿が関わってくるんだと思うけど。
こうしてまた授業が進んで行く、今の授業内容は仮想世界についてだ、少し前の時代までは考えられないような授業らしい。
VRMMORPG機械によってこのような授業が誕生した。工藤コンポレーションという会社の工藤社長は仮想通貨があるなら仮想世界もつくれるはずだといいながら、会社を作ったらしい、当時の人達はみんな彼を馬鹿にしていた、だがこれを聞いたアメリカのUSAV《united states of America VR》という会社が賛同して2030年から研究を始め2040年に作り上げた。これは世間の常識を全てひっくり返した。医療、交通、農業、犯罪、いろいろなことが全て変わったっと、説明はこれくらいにしといて授業に戻らないと置いて行かれるので、意識をそちらに移す。