第13話 歩く光
ビングにすべてを話した二人。
町は、歩けるのか?
家に戻ったリドルは、ストックのことをそして彼の夢を、自分は叶えてやりたいと思っていることを全部話しました。
ビングは、黙って聞いていました。そしてすこし溜め息をつき、リドルの頭をなでました。
「町のみんなに話すのは、明日にしよう。二人とも、今日はもう寝なさい。ストックくんは、リドルと一緒に寝なさい。」
リドルは、ビングの言葉にビックリした。
「父さん、いいの?」
ビングは、大きな声で笑った。
「息子の嘘か真実を言ってるくらいわかるさ。町の皆もそうだよ。おまえは、俺の息子なんだぞ。」
リドルの目に涙が溢れた。
ストックは、目に涙を溜めながらビングに頭を下げました。
そして二人は、明日に備えて眠りにつきました。
窓に光が差し、二人の部屋を太陽が明るく照らしました。
鶏達が鳴き、村の人達もでてきました。
朝のパンを買うもの、隣同士の会話、馬車で急いで出かけるもの、イムル町の朝がはじまります。
「二人とも、起きなさい! 朝ごはんができたぞう。」
ビングの声に二人は、飛び起きました。
なにしろ、昨日のことで二人は疲れ果てて、ぐっすり寝ていたのです。
起きた二人を待っていたのは、こうばしいふかふかのパン、やわらかいチーズ、あたたかいスープでした。
「さぁ食べたら今日は、忙しいぞ。まず、みんなにストックを紹介しないとな。リドル、町のみんなを呼んできてくれ。
ストックは、すこしおめかしをしようか。」
ビングは、にやりと笑うとリドルのよそ行きの服を出して、ストックに着せました。ビングの目から見ると服だけが立っているように見えます。
その間、リドルは町のみんなに家に集まるように呼びかけていました。
リドルの家の前は、イムル町の人々でいっぱいになりました。
「みんな、聞いてくれ。」
ビングは、町の人々にストックのことを話しました。
「みずくさいじゃないか、ビング。町のみんなは、そこにいるストックを信じるぜ。見えないのが何だ、町を歩きたいなら歩きな。」
町の人々は、ストックに温かい言葉をかけました。
そして、町の人々の協力でストックは、町を竹馬で歩きました。一歩、一歩、歩くたびにストックは、目から涙が溢れました。
「ありがとう、みんな。ありがとう、ビング。ありがとう、リドル。」
小さな声でストックは、そう言い続けるとストックの体は美しい光に包まれ、泡のようになるとはじいて消えていきました。
「ストック、笑ってた。」
リドルとビング、町の人々全員が光に包まれたストックの笑顔を見ました。
「ぼくも、ありがとう。」
リドルは、またストックと会える気がした。
読んでいただきありがとうございました。
結末に色々悩みました。納得のいかない方は、ごめんなさい。でも、またこりずにかきます。
新しい話ができましたら、またおねがいします。




