第11話 竹馬試練
竹馬騒動、猛スピードで終わりました。しかしまだまだ竹馬の試練が・・・
「今のおまえさんとこのリドルじゃないか?」
ティルおじさんは、首をかしげた。
ビングは、うなずいて何も言わなかった。
その頃、まだリドルは走っていた。
「竹馬返してよ。」
ムッとしながらストックは、リドルを追いかけて飛んでいました。
「町を騒がしといて、何言ってんだよ。家で練習しろって言ったろ。」
走るのをやめてリドルは、ストックを怒りました。
ストックは、ワーワーっと泣き出しました。
「わかったよ。もういいから、ここで練習しよう。」
リドルはストックをなだめて、竹馬を渡しました。
そしていつのまにかまた、あの小麦畑についていました。
ストックは、鼻をすすりながら竹馬に乗りましたが、すぐに落ちてしまいました。
今度は、リドルが竹馬に乗ってみました。ストックに比べて乗ることもできませんでした。
2人は、何度も竹馬に乗ることに挑戦しました。でも、できませんでした。
リドルの顔と足は、あざやすり傷があちらこちらにできました。
「大丈夫?」
ストックがリドルの傷を見ながら言いました。
「大丈夫。これぐらい平気だよ。ストックこそ大丈夫?」
リドルは少し涙目でストックに笑いかけた。
「ぼくは、怪我するこをすることないから。」
ストックは、さみしそうにしていました。
「そっか。」
リドルは、何を言ってあげればいいのか、わかりませんでした。
「あーもうじれったいわね。」
2人は、見知らぬ声にビックリして辺りを見回しました。
するとガサガサと小麦畑の中から、小さな七色に光る美しい翼をつけた少女が不機嫌そうな顔でこちらを見つめていました。
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