短編の間#1- 隣の客に柿託すタスク
掲載日:2026/02/02
あるベンチャー企業を退職した夕張祐は、実家の農村に帰省していた。
坂道を上り、視界に映ったのは大きな柿の木。
自分がちっぽけに感じるくらい大きな柿の木だ。
橙の果実が眩しくて目がチカチカする。
湖に柿が何個か浮かんでいる。「あぁ…落ちちゃったか…。」
柿農家の賀来さん。昔から柿をくれる優しいかた。
けど今回は貰う資格がないと断ろうとする。
そんな美しいもの自分は受け取れません。「売り物にできないのでしょうか…。」
「宝にガラクタは入れられん。私の心が持たない。これを拾い物と思って…ほら。」
拾ったにしては貰いすぎたため、いくつかお返しした。
そして、余った一個を君に渡した。




