中学校に行けていない主人公の小春が、田舎の高校に行こうと決心する物語です。
高校探しの旅に出た私は、
「田舎 高校」と検索していた。
私は暑さと人混みが苦手だ。
だから、今住んでいる都道府県よりも北にあって、
少人数教育をしている田舎の高校がいいと思った。
田舎の高校なら集団でのストレスも少なくて
頭痛もない生活になって、
朝起きられるかもと思った。
それに、中学に行けていなかった自分を、
誰も知らない場所へ行きたかった。
ーー新しい自分に生まれ変わりたかった。
調べていくうちに、「地域みらい留学」という言葉を見つけた。
公立高校なのに内申点の影響が少なく、
学費も比較的安いと知って、
「ここなら行けるかもしれない」と思った。
そして調べていくうちに私は、北海道の高校に惹かれた。
自治体の補助が手厚く、寮費も安い。
少人数で暑くない気候は自分に合っている気がした。
すぐに母にそのことを話すと、
地域みらい留学の合同説明会に連れて行ってくれた。
会場にはたくさんの学校のブースが並んでいて、
私たちは北海道エリアへ向かった。
そこで、ある高校の説明を聞くことになった。
その高校は英語教育に力を入れていた。
将来、ワーキングホリデーで海外に行きたいと考えていた私には、
「ここしかない」と思えるほど魅力的だった。
家に帰ってからは、寮生活を想定して準備を始めた。
ボディソープを牛乳石鹸に変えたり、
持ち物を見直したり、
少しでも荷物が軽くなるように工夫した。
高校進学に対して希望の光が差した気がした。
こんな私でも青春を送れるかもしれないと。




