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案内された村は木造の家が連なっている物が多く、家の周りの畑があった。


「じゃ、俺はこれで。村長、お客の相手頼みましたよ」


案内してくれた人は仲間を連れて猪のところに行った。あの大きさでは大人数が必要だろう。


「何もないところですがゆっくりしてくだされ」


杖をつき、白い髭を生やした老人が俺たちに挨拶してきた。


「お邪魔しております。わたくしはリーゼロッテーーー」


この娘まさか本名名乗る気か?いくら有効的でも王族が名乗るのはまずいだろうが。


俺はリーゼロッテの前に出て


「村長」


大声で言った。


「あ、はい?」


村長はビクっとなった。


「私たちは長旅で疲れていて休みたいのですが?」


「では、こちらに」


村長は移動し始めた。それを見てから


「リーゼロッテ様、本名をここで語らないでください」


「なぜですか?」


まじか危機感がなさすぎる。この娘は温室育ち過ぎるだろ。


「彼らは何者かわからないので危険です」


「彼らは悪い人間には見えません」


そんな澄んだ目で見られても・・・仕方ない方向性を変えよう。


「あなたが姫とわかり、彼らはどうなるかわかりますか?」


「えっと・・・褒めらるですか?」


はぁ~


「敵対勢力の王族を匿ったと責められて罰を受けるかもしれません」


「それは、いけません」


リーゼロッテは握りこぶしを作っていた。


「どうなされた?」


ついてこない俺たちは首を傾げて見ていた。


「今行きます」


俺たちは村長に向けて歩いた。


「なので彼らは私たちの正体を知らずに村に入れたという言い訳ができる状態にするべきなのです」


「わかりました」


よし、これでいい。俺は安堵した。





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