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捕まりひん剥かれ「いただきます」

「じゃあ勝ったわけだし、早く戻して」

「はいはい、ちょっと待ってね──」


 レースの始まりはそこだったのだ。またしてもストレージをゴソゴソするルミ。そこに大きな影が覆いかぶさって2人はその影の主を見上げた。


「ちっちゃい……アイシャちゃん?」


 ルミ向けに新作の服を持ってきたフェルパである。


「あ、あわあわ──」

「んふふ、可愛い。“アレ”だよね、また“お人形さん”なんだよね」


 アイシャはルミをお人形としてフェルパに紹介していた。今回アイシャは何も言ってないが、フェルパの珍しい悪い笑みがアイシャを“お人形さん”としてナニすることを如実に現している。


 スポーンと脱がされるアイシャ。脱げた服は下着も全部元のサイズにいち早く戻りフェルパの足元だ。


「んふふ〜ルミちゃんにって持ってきたけどアイシャちゃんにも似合うと思うんだよねー」

「はわわ……」


 下着まで脱がされたアイシャは震えるばかり。フェルパは容赦なく自前の“ルミちゃんお着替えセット”を着せていく。


「よいではないか、よいではないか」

「ひええ〜」


 ルミサイズに作られた服は少し丈は余るものの、フェルパを満足させるくらいにはアイシャを飾りつけた。


「やっぱり可愛いよお」

「あった、これこれ。では……」


 ルミの容赦ないダンクシュートがフェルパに着飾られて愛でられているアイシャを背後から襲う。




「テオ、お前は冴えとるなっ」

「そうそう、お昼寝館にいけばアイシャちゃんの寝顔が見られるなんてよ」

「まったく、俺ともあろう者が今まで気づかなかったなんてな」

「お前ら……」


 拗らせた3人とハルバも呆れながらきっちりついてきている。可愛いは正義なのだ。テオなどは今からすでに中腰気味である。


「もう見えるはずだよ。ここにアイシャちゃんが──」


 丘を登り切り男子ズがアイシャの寝顔にその逞しくも乏しい妄想をしている目の前に広がる光景は──




「な、な、なんで裸にっ⁉︎」

「あれ? ママはなんで元の服着てないの? 元から小さい服は流石に大きくならないよ?」

「アイシャちゃん……とりあえずは服を着ようっ!」


 フェルパが下着そっちのけで着ぐるみパジャマを着せてくれる。


「フェルパちゃんっ、すーすーするっ! 下着は、下着はっ?」

「んふふ、そんなのいいじゃない。サヤちゃんともこうして遊んだって聞いてるよお?」

「そ、そこは違うっ。そこには何もないのっ、あんっ」

「本当に気持ちいい素材だよね、このパジャマ。わたしも今度アイシャちゃんちでお泊まり会しようかなあ」


 着せるのか着せないのか、フェルパの手は服の上に限らずアイシャをまさぐり、ルミも既にパジャマのどこかにインしてアイシャを虐める。


 服の上からも揉みしだくフェルパの猛攻をかわしながらもアイシャがファスナーを胸元まで上げたあたりでルミがちょうど今訪れた来客に気づいた。


「あっ、あーっ! この覗き魔たちめっ! 容赦しないわっ、全砲門構えぇっ、撃てぇーっ!」


 アイシャの貞操を守る花の精霊はアルスのときと同じく砲弾の雨で撃退しようとしたが既に男子ズはその股間を押さえて走り去っていった。


「あ、あ……見られてなかったよね?」

「大丈夫よ、あいつらが来たのはちゃんと服を着たあとだったから」




 走り去る男子ズはこの光景を一生忘れない。それどころか帰ったらベッドの上で反芻することであろう。実際にはあの光景が見えた時にはアイシャの露出度などは殆どなく控えめな胸元までもがファスナーで隠されたあとではあったが──


「見えそうで、見えなかったな」

「いや、見えた(気がする)でっ!」

「ダン、お前もか。俺もバッチリ見えた(気がする)ぜ」

「お前ら……」


 呆れるハルバの頭の中もその日はサヤよりもアイシャであった。



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― 新着の感想 ―
[良い点] アイシャさん、斬新的なプレイであった(笑)
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