アイシャスライダー
「小さくなって数字は比較にならないけど、ルミちゃんはメリハリのある身体つきしてるよね」
指で優しく背中をなぞり綺麗な形のお尻をなぞる。
「ま、まあ、これでも種族に反抗する前はモテてましたから?」
褒められていい気分のルミ。その胸を張って自信をアピールするがそこをアイシャにもみくちゃにされる。
「おっ⁉︎ おう? やめ、や……」
「じゃあ彼氏とかもいたの?」
「い、いたけど……」
「だったらもう──」
優しく触られてなぞられて揉まれてルミはアイシャの手のひらの上で文字通りに転がされている。
「もう、なによ? 別に何にもなかったわよ。その時まではプラトニックな関係なのが私たちだったんだもの。それが今はこんなに──」
強がるルミはもう全身が気持ちよくて仕方ない。息も荒く、だんだん変な気分になってくる人形サイズの精霊。
「可愛いんだから、もう」
アイシャはそんなルミの反応に満足している。もっともっと愛でたい。けどルミはただただされるばかりのお人形さんじゃない。アイシャの見ている前でルミが小さな花を咲かせる。2輪の白い花はルミの肌のように美しく、アイシャをして“綺麗”と思わせる。
「月下香。今度はママの──アイシャちゃんの番よ」
甘く爽やかな香りがアイシャの鼻をくすぐる。
スルッと抜け出したルミ。アイシャの手のひらには少しの湿り気だけが残り
「ちょっ? ルミちゃん⁉︎ 一体どこに──」
アイシャもまたパジャマを着る前。つまり今まですっぽんぽんで2人とも戯れていた。
「ふう〜っ」
「ひゃんっ⁉︎」
アイシャの耳に優しく吹きかけられる吐息。アイシャは大袈裟なほどに身体を震わせて驚く。
「ちょ、あれ?」
アイシャが手で追いかけるも、その時には既にそこにルミはいない。お返しとばかりにルミは滑り台のようにアイシャの背中をスルスルと滑りくすぐる。
「あっ、やっ」
そのまま後ろの割れ目にまで滑り込むルミ。お風呂に入ったばかりの綺麗な桃の谷間は心なしか湿度が高い。
アイシャはのけぞり後ろを振り向くが、お尻から前に抜けてルミはそのBと思い込んでいるAの頂きにぶら下がる。さほどに大きくないそれもルミサイズには掴めるくらいはある。
「桃色突起」
「変な言い方しないの! って、やんっ」
キュッとされてペロっとされてグニっとされて今度は背中を丸めるほどに襲う波。アイシャは涙目で熱く荒い呼吸をする。
真っ直ぐに落下したルミは今度は太ももに張り付いて、2本の脚の間を器用にインフィニティの形でくるくるとまわりルミの小さな全身で撫でていく。
インフィニティのスタート地点に潤滑剤でもあったのか、全身が濡れたルミが小さな摩擦でくるくると膝まで降りた頃にはアイシャは床に仰向けに崩れて果てていた。
「花の精霊の本領! 見たかっ!」
アイシャのお腹の上でカッコつけるルミ。その身体は何とは言わないがアイシャのはじめて溢れてきたような体液に塗れている。
「ぜぇ、ぜぇ……なん、だったの……」
「月下香は──解き放つのよ。どう? 新たな発見は」
「……他人には絶対に使わないこと」
「ほほぅ……アイシャちゃんにならいいのねっ」
その後風呂に入り直すもアイシャの身体からその効果が抜けたのは朝になってのことだった。