表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

誰でも心の中に残っている記憶のひとがいる!

作者: 七瀬






___私の好きな男性ひとは?

ずっと、私の記憶の片隅に残っているひとなの。



___大きな体に、誠実で優しくてあったかいひと。

彼の傍に居るだけで、私は癒されるの。






・・・だけど?

彼がどんな顔をしていたのか? 私は、はっきりとは覚えていない。

私が横断歩道を歩いていると、凄いスピードで信号無視をしてきた車

に、私めがけて突っ込んできて私は撥ねられてしまったからだ。



私は数メートル撥ね飛ばされて。

血まみれになりながら倒れてしまい。

彼が私を見つけて! 直ぐに救急車を呼んでそのまま私を乗せた

救急車に一緒に乗って病院まで付き添ってくれたらしい。

私の右手をギュッと彼の両手で握っててくれた。

私は、意識が朦朧としながら病院に運ばれたの。


私は、幸運にも。

大きな怪我もなく、3日間の検査だけで直ぐに退院出来たわ!





___彼は?

私が命に問題がないとわかると?

その場を、何も言わずに去って行ってしまった。


彼の事は、結局! 何も分からない。

何処の誰で、何者なのかも、、、?




・・・私は、もう一度!

彼に会いたい! 会ってちゃんとお礼を言いたい!!!

ずっと、そうやって3年間も生きてきたのよ!



 *



___でも?

私は、どうしても彼の事を忘れる事が出来なかった。

とうとう、探偵を雇って彼の事を調べてもらったのよ!



___私が、事故に遭った日。

私を救急車に乗せ病院まで付き添ってくれた男性ひと

2017年9月10日。PM16:30頃。○○の交差点で女性が

車に撥ねられる。




 *



___私が、ある探偵事務所でこう話すと?


『・・・えぇ!? 僕、その話知ってますよ!』

『・・・えぇ!?』

『___だって! それ? “僕なんです!”』

『・・・えぇ!?』

『___あなたが、アノ時の女性なんですか?』

『・・・あぁ、ははい。』




・・・まさか!?

私が、依頼して探してもらおうとしていた男性ひとは?

今! 目の前で話している男性ひとだった!?


『___まさか!? 探偵さんがそうなんですか?』

『・・・あぁ、ははい!』





 *




___私の、【運命の人は】ここにいたのよ!


私は、咄嗟に! 彼にこう言った!


『___ちゃんとお礼が出来てなかったので? 是非! 私にお礼を

させてください! お願いします!!!』

『・・・あぁ、はい! いいですよ。』

『私! ずっとあなたを探していたんです。』

『・・・・・・そ、そうですか。』

『今の私があるのは、全てあなたのおかげなんです!』

『・・・いやいや? そんな事はないですよ。 じゃあ! 僕も時間

を作るので、一緒にご飯でも食べに行きましょう!』

『___あぁ、はい!』





___私は、運命のアノ人と出会い。

興奮して、その日は眠れなかった。

確かに? 私の想っていたイメージとは少し違っていたのだけど。

優しそうな話し方に、私を支えてくれた太い腕は、そのままだった

ように感じる。私は、この人と生涯一緒にいたいと思ってしまった。




 *




___数日後。

私は、彼に誘われてご飯を食べに一緒に行くことになった。



『___ごめんね、直ぐに僕だと分かったかな?』

『___はい! もちろんですよ。』

『じゃあ! 行こうか!』

『___はい!』





___私は、既に!

彼に夢中になっていたわ! 彼と一緒ならどんな事も乗り越えられる。

彼となら、私は幸せになれる!





 *




___その頃。

彼は、違う事を考えていた。

まさか!? 俺がストーカーだとは彼女は思ってもみないだろう。

彼女から、俺に会いに来るとは、、、?




___しかも?

向こうが俺に、好意を持っている!

ずっと! 俺もきみを見ていたよ。

この3年間、欠かさずきみを見てきたんだからな!


これから先も、ずっと俺と一緒に居ような、、、。





最後までお読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ