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第三話  町では僕の知らないことが起こっていた

そう言うと僕は町に出てみた何も変わらない日常に見えるけど…

だいたい町を歩くっていったっていつも歩いてるじゃないか

変わったことなんて、戦が終わったから平和なのかな…

そんなことを考えてると、


「よう!アレン。」

「おはようございます。」

「お、アレンじゃないか!」

「おはようございます。」

「アレン元気か?」

「おはようございます。」

「大活躍だな!アレン。」

「ありがとうございます。」

「すごいじゃないかアレン」

「ありがとうございます。」

「やったなアレン。」

「ありがとうございます。」

「聞いたぞアレン。」

「ありがとうございます。」

「流石だな、アレン。」

「ありがとうございます。」

「遂にやったな、アレン。」

「ありがとうございます。」

「アレン・・・・」

「ありがとうございます。」

「ありがとうございます。」

「・・・・・・・・・・・・」


…どうなってんだ?

町中の人に祝福されてる?

一体どうなってんだ?

僕は急いでギルバートさんの所に戻った


「ギルバートさん!」

「お、アレン早かったな。」

「なんか町中の人が、」

「町の人が?」

「僕の事を祝福してくれるんです!」

「良かったじゃないか。」

「違いますよ!」

「なんか困ったことがあったか?」

「変じゃないですか?」

「まぁまぁ落ち着いてください。」


そういうとアイリさんが僕にお茶を出してくれた


「町の人に祝福してもらえるのはいいことですよ。」

「それはそうですけど。」

「気味が悪いです。」

「なぜですか?」

「だって・・・」

「だって?」

「だっておかしいじゃないですか。」

「何がおかしいんですか?」

「僕はこの前まで単なる一兵卒で…今もそうですけど…」

「祝福されるのは嫌ですか?」

「嫌じゃないですけど・・・」

「違和感を感じてきたか?」

「ギルバートさん。」

「町はいつもと違っていたか?」

「なんかおかしいいですよ。」

「どう感じたんだ?」

「町中が僕を祝福してくれるんです。」

「それの何が問題なんだ?」

「問題じゃないんです。」

「じゃ何がいけないんだ?」

「いけないことじゃないんですが・・・」

「でも何かおかしい所があったんじゃないのか?」

「そうです。その・・・なんというか・・」

「なんというか?」

「浮かれてるんです!」

「君がか?」

「町ですよ!町中がです!」

「戦に勝ったのだ少しくらい浮かれもするだろう。」

「お侍さん・・・」

「レイだ。」

「何かそういう感じじゃないんですよ。お侍さん。」

「レイ ハマだ。」

「何か不自然で…何かから目を背けてるような…」

「戦とはそういうものだ。」

「どういうものなんですか?」

「戦になると人は正常な判断ができなくなる。」

「ここは戦場になってませんが…」

「そうだな、少しわかりにくいが戦の傷跡はある。」

「でも町に被害は出てませんよ?」

「建物や人に被害が出てないだけだ。」

「じゃどこに被害があるんですか?」

「町で生きる人全てだ。」

「どこにも被害が無いように見えますが…」

「君は特に被害が分からないとこにいるからだ。」

「僕はどこにいるんですか?」

「場所じゃない。君が兵士だからさ。」

「そんな馬鹿な!最前線の兵士が一番被害が大きいハズです。」

「単純だな。」

「どういうことですか?」

「それは目に見えることで一部にしか過ぎないということだ。」

「だいたい目に見えない被害って何ですか?他にどんな被害があるっていうんですか?」

「…ギルバート殿、この子はホントに何も知らないのだな。」

「17歳の一兵卒だからな。」

「本当にこの子なのだな。」

「ああ、そうだ。」

「知らないままでもいいのではないか?」

「そうはいかん。」

「こんま純真な少年を巻き込むことはなかろう。」

「アレンの母の願いでもあるからな。」


純真な少年…褒められてるのかな?・・・

そう思ったけどお侍さんの話は僕をほめてなかった

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