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本当に大切なもの  作者: 雪雨
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ひたすら泣いて、やっと涙が止まったころには、あたりはもう真っ暗になっていた。

こんなに泣いたのはいつぶりだろう。


なんとなく、すっきりした私はおじさんたちが心配していると思い、急いで家に帰る準備をした。


「目、腫れたかな。」


あたりが暗いから、鏡で見ても全然わからなくて、少し不安になる。

今日の朝から顔が悲惨だったから、きっとおじさんに心配をかけたと思う。

だからできるだけ笑って帰りたい。


とは思ったものの、本当にそろそろ帰らないとおじさんたちが心配するから、目のことは忘れて私は家に足を向ける。




家に着くと、やっぱりおじさんたちは心配していたみたいで、こんな時間まで連絡しないで出歩くんじゃない!と怒られてしまった。


私は、おじさんに謝った後、ご飯を食べる元気はなかったからお風呂に入って眠ることにした。


自分の部屋に入って、布団に埋もれてもあんだけ昼間に寝ちゃったから全然眠くならなかった私は懐かしいアルバムを開けた。


そのアルバムには、小さいころの私とその私を抱きしめるお母さんとお父さんの写真が何枚も貼ってある。

いろいろな顔のお父さんとお母さんの写真を見るたびに、どんどん自分も元気になっていくような気がした。


昼間はきっと疲れていたから、あんなに涙が止まらなかったんだ。

私は大丈夫。


そう言い聞かせて、星空を見上げる。


「だって私には、お母さんもお父さんもついててくれるもんね。」


自然と元気ができてきた私は、今日心配をかけてしまったなおことおじさんに改めて明日謝ろう。

特になおこには、弱いところ見せちゃったから!明日はたくさん笑おうっと。


私は、丁寧にアルバムを閉じると、勢いよくベッドに埋まる。






次の日。

いつもと同じ朝が来て、おじさんに元気よく挨拶をする。


「おじさんおはよ!いってきます!!」


「おう、きいつけろよ!」


そんな私のあいさつにおじさんは答えてくれるように元気よく挨拶してくれた。

玄関を出ると、そこには見慣れた顔があった。


「なおこ!」


「永遠!おはよう~」


「おはようー!」


なおこは昨日の私を心配して、家まで迎えに来てくれた。

そんな優しいなおこに私は朝から抱き着く。


「うお!よしよし、今日は元気だね。」


「うん、昨日はごめんね。」


「あんたが笑顔ならそれでいいってことよ!」


「な~お~こ~!」


私がぎゅーってすると、頭をやさしくぽんぽんっとなでてくれる。

なおこは本当にやさしくて、同い年なのにお姉さんみたいだ。

それに超イケメン!!



私となおこはいつも通りのテンションでそのまま登校した。




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