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第2話 生徒会勧誘大作戦

※小説に関して何の知識もないど素人が執筆した作品です。ご理解下さい


その日の夜はやけに静まり返っていたような気がする。


『かわいい…』


その一言に尽きた。語彙力を失うということはまさにこういう事なのだと実感した。


その女の子は同級生だと思われる男子生徒と談笑している最中だった。


『今年入ってきた1年生…?』


このバス停を利用するのは俺の通っている学校の生徒がほとんどだ。そして今の時刻は

19:00分頃。部活帰りといったとこだろうか。


だが俺はすぐに考えるのをやめた。今考えるのはそんな事ではない。どうやって話しかけて仲良くなるか、だ。


もし1年生だとすれば登校時間にバスで会う以外、まず接点がないだろう。ましてや俺は帰宅部だ。ここで話しかけなかったら一生後悔する。そんな気がした。


だが、どうする。生憎俺は全く知らない異性とすぐ仲良くなれるようなトークスキルを持ち合わせてはいないし、顔も格好よくはない。ナンパなんて専門外だ。



『ほんとどーでもいいわ。あれでも、生徒会入ればさ、後輩とか先輩と絡めるし、そのままわんちゃんあんじゃね?副会長あたりやるわ!!』



ふいにこの台詞が頭をよぎる。そうだ、この手があった。

心臓の音が驚く程近い。まるで外の世界の音がなくなってしまったみたいだ。

不安を残しながらも、俺は1歩踏み出す。



『おつかれー、二人ともそこの学校の1年生?』



奥にある学校を指差しながら恐る恐る聞く。



『お疲れ様です。そうです。』



奥床しい女子生徒が優しい声色で答えた。


やはり、1年生だった。と、なれば



『おれ、3年生の長島達也。もうそろそろ生徒会決める時期なんだけど役員がさ、各学年から1人ずつ決まるんだよね。1年生興味ない?』



本題の話題をふってみる。因みにこの作戦、興味がないといわれれば即終了の大博打だ。

俺もそうだが、生徒会役員なんて基本皆やりたくない。やりたいという方が珍しいだろう。



『んー、ないですね笑』



隣の男子生徒が答える。わかりきっていた返答だ。だがお前はどうでもいい。というか聞いていない。肝心なのは今いる女子生徒からYESをもらうことだ



『あ、私興味あります』


『え?』



やるのか、何故だろう。誘った俺の方が疑問に思うのもおかしな話なのだけど。

だがこの圧倒的不利な大博打には勝てたようだ。



『まじで?助かるわー、また先生から生徒会云々の話は聞かれるとおもうからまあよろしくー』



助かるとかいっているが俺はそもそもまだ副生徒会長に立候補すらしていないし、なにがよろしくなのだろうか。と自分で自分に問いかける。まあやるといってくれただけよしとしよう


その時、明かりのない夜道にひとつの光が照らされる。バスのお出迎えだ。


バスの中で、静かにおれは心の中でガッツポーズをした。







ここまで読んでくださった方ありがとうございます!感想、アドバイス等ありましたらくれると嬉しいです!!笑

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