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300文字小説

不思議な電子レンジ

作者: 林 秀明

「嫌な事を紙に書いてこの電子レンジで一分温めれば、あなたの冷めた気持ちも温まる!」


ついつい買ってしまった不思議な電子レンジ。

失恋したばかりなので、早速「失恋した」と紙に書いてレンジへと投入した。


ブーンという機械音とともに、紙が時計回りに回りだす。

一定の速度で、徐々に温かくなっていく紙。

地球の自転も人が知らない所でふと動いているんだと感じた。


紙が単調に回るのをじっと見ていると、

なんだか複雑に考えていた事が馬鹿らしくなって気楽になった。


レンジから紙を取り出すと紙が熱くて一瞬手を引っ込めた。

一瞬不快に感じたが、ポンと手を叩いて納得した。

今嫌な感情で溢れている心

その心の熱を冷ませろってことか。


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