終わりの構築[6]
第六機器製造室上計測室。機器製造室の真上に位置し、製造室の外側4メートルのリング状の構造になっている。
計測室から見て製造室側の壁は強化ガラス、又はモニターになっていて、製造室内部にあるカメラを操作し、モニターに写すことも出来る。外側の壁には大型のモニターとコンピューター等が配置されている。
男とバートンはエレベーターを降りると、神崎と、オフィスチェアに腰掛け、足を組む女性が目に入った。
「あら、主任。おはようございます。」
黒いスーツの胸元を大きく開き谷間を強調し、スカートから覗くストッキングに包まれたスラリと伸びた足は、彼女から強くエロスを漂わせている。
「おはよう、ルシュール。しかし毎回言っている様に控え目な着飾りかたをしてくれないかねぇ。」
ヤレヤレと言いながら、ノールックで自分の後方に居るバートンを指差す。
バートンも顔を赤くし、何か気まずそうに計測室内を見回している。
「ふふっ、子供にはまだ早いかしら?」
「ギルマンさん…。何度も言ってますが、自分を子供扱いしないで下さいよ…。」
「あら、5つも違うじゃない。」
「5つしか変わらないんですよ!」
右手を軽く開き、ヒラヒラと振るギルマンに対して、バートンは左手をバッと広げ手の甲を右手でバシバシと叩いている。
「ギルマンさん…。同性の私からしてもちょっと…。」
「あら?さっきまで平気な顔してお話してたのに?」
「あそこまで露骨な態度見せられたら…。やっぱり多方面から見ても少し、エ、あ、あれなんだなって……。」
ギルマンの格好を思い出したのか、神崎は顔を赤くし、目を反らしながら小声に成りながらも説明している。
「ふぅーん。主任は普通に接してくれるけどぉ?」
「ん?」
「ほらぁ。」
「いや何て言うか、こう、慣れたって言うか、こう…」
「眼中に無いってことでしょう?」
「はっきり言うとそうなるな。」
「アッサリ肯定するのね…。」
胸を張って肯定する男に対し、ギルマンはヤレヤレと首を振る。
「まぁ、主任に思い人が居るのは知ってるけど…。」
「え?誰ですか、ギルマンさん…!」
サラッと言うギルマンに食い付く神崎に対し、
「さー仕事するぞー」
と、男はこの話を無かったことにした。




