終わりの構築[4]
3話から空きがあったのは、話が出来てなかったんじゃなくて人物名が思い付かなかっただけなんです。
許してください。
二人は第四研究室を出て、別の建物へと向かう。
製造ドーム。大型機器の組み立て、製品前の動作テスト、耐久テスト等が行われている場所。マキナ・コーポレーション本社から約300メートルの距離に位置する大型でドーム状の施設である。
男は掌紋認識システムを強く押し、彼女は磁気カード認証システムにカードを重ねる。それを見た男がフッと鼻で笑う。
「何ですか主任。また非合理的とか言うんですか?私はこっちの方がエンジンかかりますし、何より慣れちゃったんで。」
男はそうかい、と一言口にし、中に入る。彼女も不服そうに眉をひそめ、中に入っていく。
男はある場所に向かう。
第六機器製造室。ドーム内を十字に配置された二十一の勤務室の中央に位置し、上下ニ階層になっている場所。ドームは四方から資材の運搬ができ、直接各製造室に物資が送り込める設計になっている。
「主任?おはよう、ございます?」
男は後ろから声をかけらてた。
「ジェイクか。」
男はフッと笑う。身長185センチほどで茶色の短い髪をオールバックにしている。
「何で疑問系なんだよ。」
「え?だってもう11時過ぎですし、俺ずっと前にここ来てますし?なんか俺的に違うなーって。」
「あー、なるほどねぇ。」
そういえばコイツ朝強いんだっけなー、と思っている中
「主任。お待たせしました。砂糖とミルク入れるんでしたよね?」
と、コーヒーの入った紙コップを渡す。
「ん、ありがとさん。手続きもありがとね。」
「いいですよ、別に。いつもの事ですし。」
彼女は男がそのまま現場に行くことが分かっていたため、事務所で二人分の手続きをしてきていたのだ。事務の者も最初は困った顔をしていたが、事あるごとに来るため、今では彼女一人で来ても男の分まで手続きが済んでいる。
「あれ?俺のは?」
「ごめんなさいね、バートン。いると思ってなかったの。」
「まぁいいけどさ。俺も、主任や美咲ちゃんが今日来るとは思ってなかったし。」
「あぁ、それは…」
彼女が男を見ると、
「…あー。なるほどねぇ。」
とジェイクが男の方を見て呟いた。
わかるんだね、みんな。
「あー。そうだよ、俺のせいだよ。」
男は空いている右手をヒラヒラと振って言った。
「ここで話してても仕事進まないですよ、主任。早く中入って、チャチャっと終わらしちゃいましょうよ。」
そう言って、ジェイクが第六機器製造室に入って行った。
「はぁ。それもそうだなぁ。仕事終わらして皆で飲みにでも誘うかぁ。」
「いいですね。それ。」
ジェイクに続いて二人も入って行く。




