表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
GothiPico ようこそ、地上の楽園へ  作者: 岡座 道糞
義を見てせざるは国家安寧の計、楽しい陰謀の時間
31/38

商談

「ああ~つかれましたわ~」


 わたし達は展示会の後、レガリアの商館を間借りして休憩を取っている。

現地の宿を取ってもいいのだが色々秘密工作しなければいけないし、荷物も多いしでシオンパパに一筆書いてもらったのだ。


 よくよく考えればこの判断はよかったと思える。

ゴブリン達を偏見から守るのも大変だし、色々調節しなければならん事が多いのだ。

防諜の観点からも素晴らしい。


 レンダックの富裕層が暮らす地区はどこか東洋的な雰囲気がある町並みで中華系、中東系の建物が雑然と建っている。

朱と基調として屋根が広く伸びた、色鮮やかな家々と白色を基調とした青い丸屋根の家々が混在しているのだ。そんな中でレガリア商会の洋風的な作りはどこか浮いている様にも感じた。



「賭博とは恐ろしい物ですわ~二度と手を出しません」


 ベッドに転びながらシオンが呻いている。

結局チェスマスターは賞金を『正式な試合で勝利してこその賞金、これは受け取れませんな』といって辞退したので破産せずに済んだ。賭けの利益の一割はは銀貨500枚になったので全体の儲けは銀貨300となった。たぶん、色々と誤魔化されているんだろうがシオンは精神的ダメージで動けない間に賭けの胴元たちはそそくさと去っていった。


 チェス指し人形の展示は盛況で、本命・・への道筋も付けることが出来たようだ。

あの後、この人形を見たいと王宮から使いの物が来た。うまくルートを築ければ一気にファウンダーズの憂患は消え去る。


 正直、あの時、駒の位置を操作するワイヤーが切れたせいで試合に問題が出たせいで評価が落ちたんじゃないかと思ったが幸い問題なく進行したようだ。だが始めの懸念の通り、わたしが魔王に接近することを警戒する勢力が監視を送り付けてきたようだ。通りにチラチラとこちらを窺う様な人影がある。スレイジ公の手先なのかそれ以外かは知らんが事を起こす直前まで協力関係にあることを知られたくないな。


「ああ、そうですわ! 今までどこにいたんですの!! 勝手のわからない代物の講演なんてさせて百倍疲れましたわよ!」

「ファウンダーズの今後について重要な案件について行動してたわけよ」

「それは一体?」

「まだヒ・ミ・ツ」

「可愛く言ったところで誤魔化されませんわ。それより魔王さま相手にお披露目ですわよ。ああ~緊張しますわ~」

「また重要な用事があるから明日もいないのよ。明日もお願いね」

「はあああ! 魔王陛下に会う事より重要なことって何ですの!?」

「それはヒ・ミ・ツ」

「またそれですか~」

「まま、全て済んだら教えてあげるから」



※※※※※ ※※※※※ ※※※※※


 魔王さま御一行が商館に到着する。

その護衛の数は少ない。まあお忍びだしやたらと豪華にする護衛の人間も多くなるのだからしかたない。



 件の魔王さまは籠の中に似て姿を見ることが出来ない。

下々の人間と直接顔を合わせてはならんとかいうアレでもあるのかね?

話ではマカイを長年治めてきたと言われているので、すごい年長の人間だと思ったがその背丈は低いように思える。


まっそれより準備準備、などと思っていたら。

魔王さまの連れの1人の小姓が人形の準備室に入り込んでいる。

人形には直接触れていないが遠巻きに眺めてご満悦の様だ。

ウ~ム、どうしたものか⋯⋯⋯これから人形の最終調整なのに邪魔ものがいてははかどらん。

取りあえず追いだそ。


「キミ~ここは関係者以外立ち入り禁止だよ。偉い人の使いとはいえ常識は必要だよ~」

「あっこの人形の関係者の人ですか。噂を聞いて気になったもので入り込んでしまってすいません」


ふむ、王族付きの関係者と言ったら、だいたい貴族の3男や3女と言った貴族社会の普通サラリマンのくせに見栄ばかりでかい連中だと思っていたらこの小姓は中々素直な性格をしているらしい。


「さっ、これからこの人形の最終調節をしなければいけないからこの部屋から出ていった出ていった」

「それって時間がかかるんですか?」

「イヤすぐだけどね。この人形にはいっぱい秘密があるの。わかる」

「ならよかった。あれから魔王さまがこの人形を見物されるまで一刻はかかりますよ」


へっ? 籠から降りて人形見て帰るだけじゃないの? 見始めるまでに一刻ってなに?


「あっ知られなかったんですか。魔王さまは下々の者と触れられぬように籠から降りる時には絨毯を引いて、場の空気を清めて顔を見られぬように周囲をすだれで囲んでからでなくては場に現れないのです」

「ただ待つ時間はつらそうね⋯⋯⋯」

「かくいう僕も暇でしてね、評判の人形を近くで見ようと思ったんですよ。お姉さんもそれまでの時間、間があるなら僕と一局指しません?」

「むう、しょうがないわね。待ち時間なしの早打ちで1局、それならいいわ」


そんなで空き時間に早チェスを指したのだが、少年は強く結局ギリギリまで指すことになってしまった。

その後、魔王陛下はすだれ越しにチェス人形が動くさまをご覧になられて、満足されたとさ。



 そして、魔王さまからこの人形を買いたいとの話が舞い込んできた。

『この人形の仕掛けはとても独創的なものです、驚かないでください』とあらかじめ注意してこの商談に乗ることにした。人形の売値など問題にならない。これから築くコネが何より重要になるのだ。


チェス指し人形はレガリア商会、そして王宮の人間の手に渡り魔王さまの私室に運ばれる。

(゜∀。)y─┛ このタネは結構有名だし、書き方が少しまずいから、もしかしなくてもバレバレ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ