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夏生詩集3

夜泣き

作者: 夏生

声をおしころして

力みながら泣くから

押し潰された声が

床に転がる


悔し泣き

いきどおりがのたうって

心は

盛り上がり逆巻き

身体を突き破るいきおいで


ムジュン泣き

リフジン泣き

フジョウリ泣き

理由は合わさり離れ

繰り返して


心の引き出しを

いたずらにひっぱりだして

夜は泣きをあおる

心の周りを囲う


さみしい笑顔

絶ちきられた時間が

あっという間に散らばる


涙の成分は血と同じだと

多量出涙しても

目が腫れるだけとは

何の冗談


夜明けのない

夜は

長くはないけれど

ある


































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― 新着の感想 ―
[良い点] はじめまして。 とても辛い心情が表現されているはずなのに、淡々とやわらかい言葉で書かれていて、更には辛いだけでは終わらない人間らしい強さも感じられて、素敵な詩だなと思いました。「多量出涙」…
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