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未来の痕跡  作者: 沙羅咲
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第二夜  学校

 夢で先のことを知るのは、家のことが初めてではない。

 高校受験を目前に控えたある日、夢を見た。


 螺旋階段をぐるぐると下りていく。

 友達が先にいるのだ。


「早く来ないと、委員会に遅れちゃうよ!」


 そんなことを言われて先を急ぐ。

 ぐるぐると階段を下りたところで、友達と合流した。

 階段の右と左に90度になるように校舎がある。つまり二つの校舎の真ん中に、象徴のように螺旋階段があるのだ。



 目が覚めて首をひねった。

 見たことがない学校。どこだか分からない。

 そのときに私が目指していたのは、ある公立高校で、一つ上を目指していたのだが成績が足りず、ぎりぎりのところでランクを下げた高校を受けることになっていた。

 だがその高校には螺旋階段はない。

 中学校はかなりの大所帯で、教室が足りないためにプレハブを使うような学校だったが、それでも螺旋階段は無かった。

 受験が終わり、ランクを下げたはずの高校は受からず、滑り止めの高校に入学することになった。



 入学式も終わり、学校に馴染んだころ、友達にせかされて、その友達の背中を追って、今まで使ったことがないところの階段を下りた。


「早く!」


 友達の声がする。

 そして友達が選んだ階段は、学校の真ん中に存在した螺旋階段だった。


「早く来ないと、委員会に遅れちゃうよ!」


 その瞬間に夢を思い出す。


 そう。早く行かないと遅れる。




 来るべくして来た学校なのか。

 それともどこかでこの階段の存在を知って、私がこっちがいいと思ったのか。

 それは分からない。


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