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セレーナの家

セレーナの家は街の外にあった。

街の入り口からのびる細い道を歩いていく。

体感としては1時間ほど歩いただろうか。途中で森に入り、森の中の開けた場所にその家はあった。家の周りには腰くらいの高さの木製の柵のようなもので囲まれていた。家自体は木をくみ上げて作られたもので2階建てだろうか。一人で住むにはかなり大きいのではないかと思う大きさだった。


「さあ、中へ入って。」そうセレーナに声をかけられ家の中に通される。やはり広い。7,8人くらいは住めそうだ。リビングに通されると女性が待っていた。

来客の準備でもしていたのかテーブルにはお茶らしきものが用意されている。

「私の弟子の、エルシェ。ここで一緒に住んでいるの。」と言ってその女性を紹介する。

「よろしくお願いします。」と俺は頭を下げた。それを受けて相手も

「ああ。よろしく頼む。」と言って挨拶をした。


紹介されたエルシェもかなりの美人だった。長い黒髪を後ろで束ねており、瞳も黒かった。セレーナはどこか親しみを感じる雰囲気を持つ美人だが、エルシェは全体的に品があってややとっつきにくいタイプの美人という感じだ。年齢はやはりセレーナと同じで俺とそう変わらないように見える。


用意されていたお茶らしきものをセレーナが勧める。

「どうぞ。」香りは紅茶のようだ。飲んでみる。味も紅茶みたいだな。

「それで弟子っていうのはなんの弟子なんですか?セレーナさん。」とセレーナに話しかける。

「セレーナでいいわよ。私もエルシェも年はあまり変わらないから。そんなにかしこまらなくてもいいわよ。エルシェもそれでいいわよね?」と隣の女性に声をかける。

「ええ、かまいません。呼び方もエルシェでかまわない。」とエルシェがいう。どうやらセレーナよりもざっくばらんに話すタイプのようだ。

「わかった。それなら俺もカズヤって呼んでくれればいい。それでセレーナは何の先生なんだ?」と再び話を戻す。それにセレーナは

「私はエルシェに魔法を教えてるの。カズヤの世界にはないっていってたものね。」とこたえた。

「魔法?やっぱりここでは魔法があるのか。」魔法があることを当たり前のように肯定されると異世界にいるんだと実感させられる。

「セレーナはここで魔法の先生をしているっていうことか。ほかに弟子はいないのか?」と疑問をぶつける。

「実は私は魔法の先生ではないの。エルシェには特別に教えてるけど、基本的には人に教えたりはしないわ。人に物を教えるのは得意ではないから。」とセレーナはこたえた。

「そうか。それで話を戻すが魔法ってやっぱり誰でも使えるようなものなのか?誰でも出来るなら是非一度はやってみたいと思ったんだが。」と問いかける。魔法があるなら是非使ってみたい。

「魔法は誰でも使えるわ。ただし、そのためには魔法を使う媒介が必要だけど。基本的にはどんな人でも使えると思っていいわ。」とセレーナが説明してくれる。その言葉に

「それなら、俺に魔法を教えてほしい。」とセレーナに頼んでみる。その言葉に、「そうね。魔法を教えるのは構わないけど、カズヤはどうしたいの?元の世界に帰りたいんだと思っていたけど。」といった。その言葉に「帰れるなら帰りたい。ってことはもしかしてセレーナは元の世界に帰る方法を知ってるのか?」と期待感をもってきいてみた。

「ごめんなさいそれは分からないわ。あなたが他の世界から来たということでさえ、いまだに完全には信じきれない部分もあるもの。でも違う世界から来たっていうならそれがどんな世界なのかは興味があるの。それに帰る方法を探すにせよ、ここで生きていくにせよ、このままじゃすぐにどうしようもなくなってしまうんじゃないかと思って、だから面倒をみてあげようと思ったの。」とセレーナが俺の面倒を見ようとした理由を説明した。その言葉に俺はありがたいと思いながらも、「そうか。やっぱりわからないか。」と落胆を隠せなかった。しかし、そんな簡単には帰れなくて当然かと思い直しセレーナの優しさに感謝する。その上で

「そうだな。このままだとすぐに野垂れ死にそうだしな。是非これからのことをお願いしたい。」とセレーナに頭を下げた。その様子をみてセレーナは

「なら決まりね。エルシェもそれで構わないでしょ?」とエルシェに確認する。エルシェは

「ああ。それで構わない。私も異世界から来たということに興味があるし、このまま放っておいてそこらで死なれても寝覚めがわるいしな。それより本当にカズヤは異世界から来たのか?服装を見ると確かに見たことのない服を着ているが、にわかには信じられんな。」とエルシェは言う。その言葉に感謝しつつ、

「ああ。俺は今まで地球という星の日本という国にいたんだ。」と改めて今までいた世界のことをエルシェに説明する。

一通り説明してある程度は納得したうえで、今度はこの世界のことを教えてもらう。

こうしてこの日は夜までお互いのことを話し合った。

残りも修正しだいすぐに投稿する予定です。

今しばらくこの話に付き合っていただければ幸いです。

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