第四章 陰謀の果て
予告です。
ある種ネタバレですので、そういうのが苦手な方はこの話は読まない方が良いです。
「がはっ!」
ナインは倒れ、そこに追い打ちを駆けるように青年はその腹に蹴りを入れる。
ナインのHPが消え、その蹴りはナインを直撃している。
「所詮君は模造品でしかないのだよ!」
「はん! 巫山戯てんのかてめー」
『不可視力』は黒ずくめを睨みつける。
「黙れ『失敗作品』。出来損ないに止められるとでも?」
『不可視力』は何も言わなかった。代わりに。
「俺達は『失敗作品』だが、出来損ないではない」
『幻想卸し』が不敵な笑みを浮かべて答えた。
「ミラ・ルーナ君。君はこちら側にいるべき人間だ。その模造品から離れなさい」
「悪いけど、あたしは誰の意見も受付ないの。自分の行動は自分の意志でやるわ」
「……ルーナ、逃げろ。こいつは………」
「大丈夫。あたしが守られてばっかりなのは癪。それとも、天才魔法少女じゃあんたを守れないって言うつもり?」
瞬間、複雑怪奇な魔法陣が出現した。
「あたしはこれでも怒ってるの。大切な友達を傷つけられてね」
「バカな! 何故効かない!」
魔力の螺旋が粉々に砕け散った。
「無駄よ。私達には、ありとあらゆる攻撃は効かない」
「僕たちは『最大最低』だから、誰にも勝てないけど負けない」
ラギとナギはにっこりと笑った。
「ミーナ。殲滅だ」
「…………解った」
No.スリー、ミーナは鎌を持ち、某国への侵攻を始める。
「……ジョーズ?」
「奪われたのなら、奪い返せば良い。壊れたなら、直せば良い。ただし、欠けた物はもう戻らない」
人喰いジョーズの亡霊は、鎌を創り出し、そこに立ちふさがった。
「さっさと行け、ナイン。お前はまだやるべき事が有るだろう?」
「銃撃!? これは、侵略か!」
「さすがは黒嶺学園の副会長だ。その自動防御は厄介だな。だが、傷つき悶える仲間を守りながら、いつまで戦えるかな?」
軍服に身を包んだ男達が、黒嶺学園の生徒を取り囲む。
倉崎リオは一歩も引く事は無い。
「何よコレ……」
朝井愛葉は目の前の惨状に驚いていた。
血肉が舞い、硝煙と錆びた鉄の匂いが鼻にこびりつく。
そして、日本上空を飛ぶステルスミサイルを彼女は感知していた。
そして、一人の少年がその日、消えた。
すみません、しばらく更新出来ないと思います。
賞に応募する小説を執筆するためです。
合間を縫って更新するかもしれませんが、多分しないと思います。
四月くらいまでお休みかもです。