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雑草  作者: なる
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雑草



私はむしりとられるまで、自分が雑草だったことに気づかかなかった。


薄々気づいてはいた。ポルノ映画を見る時や街中を歩く時、彼女はやたらと女性を見るのだ。

薄々気づいてはいた。デート中、会話中、食事中、彼女はやたらとスマホをいじっているのだ。付き合って最初の頃はそのようなことはなかった。お互いの会話ははずみ楽しかった。二年も一緒にいればお互いのことは分かり、結婚や将来のことも考えていると思っていた。それが違うことは彼女のスマホを見れば一目で分かった。長時間による通話、週に何回もの密会、スマホのやり取りを見れば一目で分かった。一番見たくなかったのは相手だ。「女性だった」しかも大学からの友人で私と彼女の関係を応援してくれていた。自分が嫌われたのか、それとも最初から愛されていなかったのか、自分では埋められないものがあったのか。

女性と女性の恋愛を百合、百合の花と言うらしい。所詮自分などそこら辺にいる男、雑草としか彼女は思っていなかったのだろう。ネットでは、その百合に挟まる男はゴミやくそと軽蔑されていた。男の気持ちを考えたことがあるのだろうか。最近では多様性やLGPTなど同性愛を尊重する声が増えているが、浮気され理由をそれにするのは他責すぎるだろうか。彼女を満たせなかった私が悪いのだろう。そもそも、子孫を残し、人類を繁栄させるのが人間の目標ならば、同性愛など人類への裏切りであり、神への冒涜である。女いや人間とは他とは違う特別なものを目指すのだろう。こう考えれば私に非などない。私が男友達と浮気をすれば彼女もこの気持ちになり私に同情するだろうか。この気持ちを背負いながら彼女とどう接すれば良いだろうか。

花と雑草では、繁殖力、生命力では圧倒的に雑草が強い。だが人間は「綺麗」という理由だけで、花を生かし雑草をむしる。





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