表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/14

8 隠されていた事実

書き直す場合があります。ご了承下さい。

どう動くべきか悩んでいたとき、前世でのある会話がふと蘇った。


*****

「先生、主人公じゃないとはいえキリアの扱い、酷くありません?

容姿も才能も兼ね備えてるのに、あんな退場って…もったいなすぎます。」


「読者はみんなそこ、引っかかってますよ。じゃあ——編集のあなただからこそ知れる“キリアの秘密”を教えましょう。」


「脇役に秘密?そんな仕様アリです?聞いたことないですよ!」


「ふふ、それが“秘密”ってものなんです。」

*****


思い出した。そうだ、あれだ。


キリアは——養子。公爵家の本当の娘ではない。

実の母はこの国の踊り子で、キリアを産んですぐ亡くなった。


そして実の父は——隣国アストラフ皇国の皇帝。


つまり、脇役とはいえキリアは皇国の皇女としての血を引いている。


では、なぜそんな子が今、公爵家で暮らし、表向き王太子の婚約者として扱われているのか。

理由は明白だ。実父である皇帝は冷酷無慈悲、血も涙もない残酷な男として知られている。

母は、娘が生まれれば皇帝に処分されると思い、身を隠したまま自分の実家で出産したのだ。

そして母の死後、たまたま通りかかった公爵夫妻がキリアを拾い、育てた——それだけの話。


「その結果がこれ? 王太子の婚約者として飾られて、死ぬ間際には誰も助けなかった。

私の実父が皇帝だと知られたら震え上がるくせに。どっちが“悪役”なのよ、笑わせないで。」


そんな毒づきを胸に、私は途方に暮れるしかなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ