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ママ依頼

 ある日のSNSのタイムライン。


 コメント欄

名無し:神様もだけど、天使も悪魔もママがいないな

名無し:その並び……シール好きと見た

名無し:コレクションしてたんだろう

名無し:俺は、十字シスターちゃんが好き

名無し:わかる。あそこからレオタード好きになったんだよなぁ




 VTuber事務所

 居るんBOSSおるんぼす


 知恵の女神ティアナは

偶然にもそのコメント欄を見ていた。


「……ママ?」


「呼んだかい?」


そうして、答えるのは権力の女神yu-no

父の妻なのだから母と呼んでいるので

この返事は妥当なのだが……


「いえ、そうではなく。

VTuberとして配信している姿。

その姿のデザイナーの事をママと呼ぶ文化があるそうです」


「……今まで気にした事なかったが、

そういえばデザイナーなんていないね」


ティアナとyu-noはそう会話を続ける。


「はい。

なにせ、神である我々の化身は

現世も二次元空間も等しく

化身を送り込む

と、言う所で共通しているのでデザイナーが存在しないんですよね」


ティアナの説明にyu-noはうなづく。


「なら、ママなしか。

まぁ、もともとティアナはあの人の頭から生まれたんだから

ママがいないのは、変わらないじゃないか?」


yu-noが告げる事実ではあるが


「そうなんですが……

ああ!

以前、トーガしか衣装バリエーションがないと言われた事がありましたね」


過去の話を持ち出すあたり

ティアナは気にしていた。


「まぁ、それから現世の服をそれなりに着たりしたな」


yu-noに、VTuberの服を着替えてるんだから

それで良いだろうと続ける気だったが……


「それです!

どうせならちゃんとママに頼みませんか?」


ティアナの突然の思い付きに


「ママ?」


yu-noは首をかしげるのだった。








 株式会社 タイたん。

天を支えるかわいらしい少年がマスコットの神話関連のグッズ製作会社である。

この、会社に

神話に転生した少年

神話転生しんわてんしょう

に、より神・女神・天使・悪魔・魔王は知名度を上げたと言っても良いだろう。

そこに、一通の依頼書が来た事が

タイたん最大の危機

と、少なくとも社員たちは思っていた。


知恵の女神ティアナより

「VTuber活動のママになってください。

さしあたっては、おしゃれしたいので

現在の化身、人間の14歳の乙女が着る

おしゃれな普段着をお願いします」



神話が

神話に登場するものたちがVTuberになってから

苦情が来る覚悟はしていたが

仕事の依頼が来るとは思ってなかった社員たちは

慌てに慌てた。

そして

肖像権や、名誉に触れて怒られるんではなかった事に気を良くして

この依頼を受けることにしたのだった。

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