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冥界の推し活

 冥界。

冥界の主

ネドイスは、語り始めた。


「こころきゅんが、日本人であるために

冥界に来ない

日本の地獄……閻魔の所に行くと言うので考えてみた」


この、明らかに清涼感のある知識人とした見た目の愛しき夫に

冥界の女王として君臨している

セルピナは思う

これは、絶対に変な事を考えたな……と。


「かの日本では、こう歌われていると聞く


天国良いとこ、一度はおいで

酒は、うまいし

姉ちゃんは綺麗だ。


と……


ならば、私も全力をもって美女と美酒を用意しよう!」


そう決意する夫

ネドイスを見て

ああ、やっぱりと冥界の女王セルピナは頭を抱えた。


「まず、美女だが……

セルピナがいる

それだけで十分すぎると思うが

姉さんたちを呼ぼう

酒に関しても、身内に酒の神がいる。

これは、もう勝ったも同然では?」


そう、ドヤる

としか言いようのない、

ネドイスを見て思わず

セルピナは口を出した。


「あなた……

お考えには、すじが通っているように感じますが……

こころさまは、未成年です。

かの国での未成年はお酒を口にしておりません。

また、美女として

私を大変高く評価していただくのは

とても嬉しいですが……

人妻を、きれいな姉ちゃんがいるからおいで

と、するのは何か違うと思いますし

それを考えての、

お姉様達だとしたら、わざわざ冥界でなくても良いのでは?」


そう、愛する妻に

論破された冥界の王は


「うわーん

どうして、どうして、僕の推し活をみんなで邪魔するんだ。

いいじゃないか、長い魂の旅路

冥界に来たって良いじゃないか

絶対に、気に入って

未来永劫過ごしたくなるに決まっているのに!」


と、床にねそべり

だだをこね始めた。


 それを見ていた

冥界の女王セルピナは

ああやっぱり……

私と言う前科

私が今もここにいると言う達成感が

この人をゆがめてしまった。

そう、罪悪感を感じたセルピナは


「今回は、失敗いたしましたが

考えとしてはすじが通っていたと思われます。

他の美女と美酒……ではなく

美食を用意するなどしてはどうでしょうか?」


膝に、夫の頭をのせ

よしよし

と、幼子をあやすように

しずかくに深く語り掛けていくのだった。




 おまけ


「お兄ちゃんの様子を見に来たら

また、よからぬことを考えていた」


大神ゆぴたんは、これはひどいと思ったが



「いや、あれは

困難に立ち向かうと言う

夫婦のいちゃいちゃなのでは?」


そう、弟の声に

海神ポセイどーんは、答える。


「なるほど!

ああいう、いちゃいちゃもあるのか

たしかに、落ち込んでいるのを励まされるってのは良いもんな。

よし、さっそくかえって……

どの妻に頼もうかな?」


そう、考え込む大神ゆぴたんに


「こいつは、こいつで

もっと刺されるべきだと

兄として思う」


考え込むと長くなる兄と弟に無視されそうなので

海神ポセイどーんは

帰宅を決意した。

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