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かぼちゃ

 ある日のインターネッツ。

かぼちゃのおばけが配信していた。


『ヒーハー!

おいらのチャンネルよ、ようこそ人類。

ここでの

約束はー!

トリック & マネー

いたずらして欲しけりゃ

スパチャをなげろー』


そうして、画面に来る

各、色とりどりのコメント(スーパーチャット)


『おや、そんな簡単に

お金を使って……

悪い子だ』


と、画面カメラをつんつんとする。


名無し:キャー、ジャオ様のおでこつんつんよ

名無し:何騒いでるのよ、あれは私よ、私の赤へのいたずらよ

名無し:ジャオさまは、すべての"メス"を愛してくれるの

名無し:そうよ、そうよ、わきまえなさい新入り!

名無し:仲良くしないと、ジャオさまが悲しむよ


『ふふっ、ぼくのいたずらは

まだまだ続くぜ』


そう、ウインクをした

カボチャのおばけ系VTuber

ジャオこと

邪王矢傷じゃおう・やきず

イケボで稼いでいる

"人間”

VTuberである。






 一方、そのころ

VTuber事務所【Deadly Sins heart】


では

ちょっとした、話題にVTuberに

ムオンが言及していた。


「これを見てくださいな」


そうして、ムオンの画面に映っているのは

かぼちゃのおばけ

さきほどの、ジャオである。


「かぼちゃんのおばけはハロウィンではなかったか?」


巨大な悪魔

魔王は、語る。


「そのハロウィンで

バズったらしいんですよね。

で、あーしはみたことないんですが

お仲間ですか?

お仲間なら、バズってるんだし

交流しとこうかな?

と」


そのムオンの言葉に

首をふる魔王。


「いいや、知らんなぁ……

そもそも、おばけと言うように

低級魔じゃからのぉ……

こちらのような上役の事情なんて、知らないかもしれん」


「なるほど……

では、こちらからコンタクト取った方が良いかも知れませんね」


そう話をすすめる。

ムオンと魔王に……


「そうかなぁ?

1人でやっているって言うのなら

ほっといてあげれば?」


吸血鬼であり

魔王の孫娘、アンヴァは答えた。


「先輩に大事にされるのも後輩のつとめですよ」


にやにやムオンはバズの相乗りを目指す。


「雑談コラボくらいなら……めんどうもなくて良いかな」


アンヴァのその言葉に

さっそく

ムオンは行動を開始した。

つまり


(ジャオ、ジャオ

届いていますね?

今、あなたの脳内に直接語り掛けています)


超常系のつねとして

配信に割り込むようにテレパシーを飛ばした。


 当然びくっとするジャマ

きょろきょろと辺りまで見渡し始めた。


(いけません、いけません。

それでは、視聴者がびっくりしてしまいます

テレパシーです、テレパシーで答えるのです)


口をぱくぱくさせるようにしていると……


名無し:ジャマさまどうしたんだろ?

名無し:音声ミュートかな?

名無し:僕は、Vに詳しいからわかったぞ

名無し:何があったって言うんだ?!

名無し:VTuberあるあるのテレパシーだよ

名無し:なぁんだ、テレパシーか

名無し:ジャオさま、苦手なのかな?

名無し:他の方々はしゃべりながらテレパシーしていたよね

名無し:僕らが良く見ているの、天使長とか神とかだからなぁ……

名無し:おぱけってどれくらいテレパシーできるんだっけ?

名無し:ジャマさまからテレパシー、もらったことなーい

名無し:ぼくもなーい


そのコメントたちに


「魔王さま、やっべ

これ、ちゃんと人間だ。

このご時世にただの人間が

かぼちゃのおばけのふりなんかするなよなぁ」


ムオンは責任転嫁した。


「とはいえ、声をかけてしまったんだから仕方ないだろうな……」


そう、魔王様が答える


「こういうときは、こころくんです」


アンヴァが、尊い"推し"を頼れるチャンスとみなした。


「さっすが、アンヴァ

さっそくテレパシー……」


(こころきゅん、こころきゅん

かぼちゃのおばけのVTuberにテレパシーしちゃった

でも、彼はテレパシーできないみたいなの

たすけて、ムオンのおねがい)


こっびこびの甘いボイスで

男性に頼る、無力な乙女を演出する

そうしてムオンは

これで、好感度を稼げたんじゃないかな?

失敗をいかして、目標に近づく

かしこいぞ、あーし!



 そうして

夢魔さきゅばすムオン

吸血鬼アンヴァ

かぼちゃのおばけ、ジャマ

天地魔心くん(重要)の雑談コラボが決まった。







 おまけ

「今さらですけどー

こころくんは、人間なのにテレパシーできるんですね」


アンヴァの当然の疑問であるが


「こころきゅんの愛は宇宙より大きいし

無数のパラレルワールドより多いんだから当然だよ」


と、ムオンは答える。


(気にしてなかったけど……たしかに、これも異常だ)


そう、こころきゅんへの心理的ハードルがまた一つ増えてしまった

ムオンちゃんであった。

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