月の女神
オペラである。
ミステアはオペラを歌う。
配信ではなく
動画で残るミステアのファン、リスナーは
このギャップを超える姿に
別人
との、判断を下していた。
居るんBOSS。
テアナは、この従兄弟とも姉妹ともとれる彼女に言いたくて仕方なかった。
「動画だと、ずいぶんとつつましやかですね」
普段のセクシーを通り越したラフな衣装とは違う
純白なドレスのミステアは答える。
「はい。
いいえ。これが私です。
月に照らされる、無垢な乙女。
あなたと同じですよ」
微笑んでる彼女は、神話時代から評判の処女神のイメージにぴったりだ。
「そのわりには、銃を手にして
ずいぶんとお転婆をしているようですが」
じと目で、テアナが言うのも意に介さずに会話が続く
「銃だなんて。
そんな やばんな事。
尊きお方には見せませんわ」
それが本音か
いや、そうか……この子も本気ではあるのか
そうテアナは判断した。
「この話はここまでにして」
「はい、歌いしましょう」
テアナ、ミステア
2柱の女神は
評判の木星を
コメント要望に応える形で歌い上げ
動画投稿をした。
おまけ
「叔母さまも参加してほしいとの要望が多いですよ」
テアナがティアスに言った。
「まぁ、三大女神って言われてるもんね……」
「はい。三人そろっている所が見たいと」
「ボクは配信も動画も出してないはずなんだけどなぁ」
「ミステアが出た瞬間に居るはずだ
って、思う方々ばかりでしたから」
「そりゃ、そうだよねぇ」
やや、げんなりとしたティアス
次のテアナの言葉にさらに疲労の色を濃くした
「希望曲が木星なのも、気になりますか?」
「それねー。
弟が嫌いとは言わないけど……」
「褒めて、たたえるのも?」
「弟だからねー」
そうして、二人は
何度もした会話を今日もしていた。




