エルフさんと夏の観光。
離島。
島国であるからには
さまざまな島がある。
それでも、ここは
エルフの楽園である。
聖なる力で部外者から隔離されたこの島は
観光客を募集していた。
ほとんどの生物が、認識できない事もしらず……
「夏です!
つまり、旅行客が多い季節!
さぁ、宣伝しましょう!」
族長の娘。
スミリエルは、はりきっていた。
「なぜ? 私?」
ルーフェの当然の疑問に
「尊き方の花嫁として
島、いやさ
エルフ一番の美人をポスターにするのは当然だよ!」
スミリエルは、大満足に言う
「これで、この夏は旅館が埋まってしまうかもしれませんなぁ」
村長である族長は、楽観的な未来を楽しんでいる。
「夏にあわせて、日持ちのする海産物
今回は、肉もありますよ、肉。
植物だけのエルフ村だなんて
もう言わせませんよ!」
商店街の会長も喜んでいる。
たしかに
おやつも、食事もおいしくなった。
人間基準だと、整っているといわれるエルフであるから
美人を目当て来るのも良いだろう。
「人間さんが来やすくなるのが先じゃないかなあ……」
被写体となったルーフェの当然の疑問も
「それだと、誘拐魔や
島をあらす密猟者が増えてしまう。
だからこれで良いんだ」
村長の、言い分
つまり、安全には変えられないので
おいしいものも増えたし……いっか。
と、ルーフェは
東京から届いたかわいい衣装を着て
今日も写真を撮られるのだった。
おまけ
「村長!」
「どうした、商店街の会長」
「夏に、夏のバカンスのポスターを出しても遅いそうです」
「…………?
どういう事だ?
夏は夏だろう?」
「ど、どうやら
予定と言うのは2つ前の季節に決まってしまうらしく
つまり、今ポスターを作るのなら冬のバカンス用だと」
「またまた
会長は、だまされたんだよ」
「……そうですよね。
いくらなんでも、そんな変な話はないですよね。
資料に貰って来たパンフレットは
全部、水着写真が入っています。
2つ前の季節なら冬です。
それなら寒くて、こんな格好できませんものね」
「そうだとも、そうだとも」
「「はっはっはっ」」
関連エピソード
26話「島在住のエルフさん」
48話「美神の配信。離島編」
61話「クリスマス準備~エルフ村~」




