アーカイブを見る。
配信。
居るんBOSSの公式チャンネルと
天地魔心の創造チャンネルの二つに
アーカイブは残っていた。
島までフェリーの様子
Wi-Fiが通じていたり
飲食場所があったり
まったく揺れないから気にならないと言う事であったり
と、あまり船に乗らないであろう
こころきゅんが、真剣に聞いているようすが残されている。
「へ~、そうなんですが
写真を撮ったり記録するのに
ノートパソコンを持ち歩いてるんですね」
こころきゅんの言葉に
画面の中の
メテルとテアナがうなづいてる。
「ええ、配信しているのなら
持っているべきだと弟が言うので」
メテルの言葉にテアナがうなづいてる。
「はい、お父さま……
雷の神のVTuberゆぴたんなんですが
雷なので電気関連も得意だよ
なんて、こじつけていろいろ頑張っているんですよ」
家族自慢にこころきゅんもなにか嬉しそうだ。
「ご家族で配信しているんですね」
「はい、居るんBOSSは
親族で運営しているVTuber事務所なんですよ」
テアナの紹介に
こころきゅんは、気まずそうだ。
「そんな大きなところが、ぼくのためにありがとうございます」
「みんな、最初はそういうもの。
こうして、いろいろな人の協力で大きくなるんだ。
そして、私たちもそうだが
うちのBOSSも確信している
こころくんは大きく、大きくなるよ。
だから、これからもうちの皆と仲良くしてほしい」
メテルの年長者らしい暖かさに
こころくんは、神以上の尊さでうなづくのだった。
おまけ
そうした、技術的な話も交えつつ
話は個人的な話にも……
「叔母様もそうですが
うちの家族って、みなさん大きいんですよね。
女の子としては少し心配です」
テアナの言葉に
メテルは
「私は気にしてないんだけど?
テアナは大きいのは嫌かい?」
「あまり大きいと可愛くないじゃないですか?」
そう、不機嫌になっているのを見て
「お二人とも、とてつもなく可愛いですから大丈夫ですよ。
なんならもっともっと大きくなっても
きっと、絶対かわいいですって」
そうこころきゅんに言われて喜んでいた。
この配信を見た
天使長と堕天使が
伝説上、
自分の化身として言われた天体級の姿で地球に
人界に来訪するのを決意するのだった。
エピソード『天使長、登場』もどうぞ。




