吸血鬼登場。
魔界。
VTuber事務所である配信拠点
Deadly Sins heart
配信室に、また一人。
あらたな美女が現れた。
「はーい、魔王様。
吸血鬼、
アンヴァ
到着しました」
そうして
ローテンション
ダウナー系と言われる
グラマラスで
コウモリの羽を背に持つ
角と、牙を持つ美女は小さな声で宣言した。
「……魔王様?
あーし、言いましたよね。
思春期の子が欲しかる
妄想の露出が多いだけの美女だと、BANされるって」
どうして呼んだ?
と、あとは言うだけ
そんな表情でムオン
さっきゅばすさんは言った。
「ち、違うのだ。
これを見てくれ」
少し慌てた魔王様が見せたイラストは……
「これは、攻めましたね
まさか、Tシャツにスパッツ
完璧な運動着じゃないですか
これは、妄想がはかどりますよ!」
ムオンが褒めるも
「いえーい、私の普段着でーす」
ピースサインのアンヴァは
言う事に反して、何かやる気が感じられなかった。
「雰囲気、ローの美女!
これは、はまる人は、はまる!
一緒にがんばりまりましょうね」
「ほどほどにー」
がっしりと、手をつないで誓うムオンに対して
あくまで、呼ばれたと言うスタンスでアンヴァは答えるのだった。
「……あれ?
本当にやる気ない?」
「うむ……
孫の就活
ひとつの可能性として使って見ようと思ったら
意外にも、ムオンに高評価で良かった」
そう、魔王が胸をなでおろすのを
ムオン聞き逃さなかった。
「今、なんつった?!」
「吸血鬼はな……
魔界の公爵家のひとつなんじゃ」
「……政治かい!」
魔王の事情説明に
ムオンは、今後の心配の種と……
アンヴァの可能性の狭間で揺れ動いていた。




