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第79話「混迷の航海」

未来のスカイギャラクシーで仲間たちが再会する。

フラムとメグは過去のわだかまりを解き、仲間たちは水晶の力で元の世界へ帰る決断をする。


一方、元の世界ではカルロスとニーナが水晶に吸い込まれ、封印が解かれたことでカルゴスが復活してしまう。

未来の世界ではカルネスが金庫を開けた瞬間、そこから現れたカルゴスが世界征服を宣言し、去っていった。

城に残ったカルネスは怒涛の出来事に理解が追いつかず立ち尽くしていた。


カルロスたちは破壊された町に辿り着き、カルゴスの残した痕跡だけを見つけると、事態の深刻さを悟る。

ニーナたちは薬屋で過去の仲間たちと再会し、カルゴスが再び復活したことを告げる。

フラムやシーサーをはじめ多くが協力を申し出て、最終的に皆がカルゴス討伐に携わる決意をする。

メグも過去の先生の言葉を思い出して前を向き、治療班として参加を決意。

そこへ複数の兵士とチェロスも加わり、アイテムも準備してカルゴスへ立ち向かう準備が整っていく。


 ♢♦︎♢


少し前、ハックたちは──


「なんだったんだあいつら、また攻めてきて……」


「そうだ、ハックはもう少し船で休んでたらいいぜ! 完治してないんだろ?」


「ああ、すまんな」


遠くで爆発が見える。


「ん? なんか爆発したぞ! なにかあったのかもしれない! 行ってみよう!」


「「ああ!」」


 ♢♦︎♢


一方その頃、クルーたちはハック側とは反対の海域にいた。


「やっぱ強ぇよ、あいつら……!」


「でも俺ら、本当にこんなんしてていいんスかねぇ……やることもないっていうか、むしろ何もできないからこうなってるっていうか……」


「ラヴォス様がいた頃なら頼れたけど、もう還ってこねぇしな……」


「ラヴォス様の偉大さ、失って初めて分かるってやつだなぁ」


「仕事もねぇし、なんか面白ぇこと起きねぇかな……」


その瞬間、海の向こうで爆発が轟いた。


『ドォン!!!』


「お? 今の爆発は……! もし誰かが制圧してるなら、俺らが横取りできるかもな! ってわけで行くぜ!」


「「へいよ!」」


クルーたちは船を進めるが、その途中でハックたちと遭遇する。


「またアンタらか! いい加減懲りろよ!」


「今度はアンタらに用はないでヤンス! 向こうの爆発を見に行くだけッス!」


しかしクルーたちの船は先ほどの戦いにより少し壊れており、溺れてしまう。

クルーは壊れた船で擦りむき、血が出た。


「クッ……ラヴォス様がボロい船なんぞ渡してくるから……」


「乗れ」


「ハック!? いいのか? こんな奴を乗せて」


「信用はしてない。ただ、爆発でとんでもないことになっていたら、助けるのに人手が必要かもしれないからな」


「クソ! カッコつけやがって! 俺っちたちはその気になれば瞬間移動だってできるんだからな!」


「じゃあ助けなくていいか」


クルーはともかく、絆創膏は叫ぶ。


「「助けてくれ~~~!! クルーやんはまだいいが俺らはカナヅチなんだ~~~!!」」


すると先ほどのクルーの血を嗅ぎつけ、サメがやってきた。


「うわあああああ!!!!」


ハックたちはクルーたちを引き上げた。


「た、助かった……」


「はぁ、やれやれ、面倒なことになりそうだ。大人しくしとけよ」


「「へい……」」


ハックたちはクルーたちを引き上げ、ボートに乗せた後、再び海原を進んでいった。

波が静かに揺れる中、爆発があった場所に徐々に近づく。

しかし突然、波が激しくなり、巨大なイカが海面から姿を現した。


「今度はなんだ!!」


その怪物は巨大な触手を振り回し、ハックたちのボートに襲いかかろうとした。

ハックは素早くボートを操り、触手を避けた。

しかしその攻撃は一度きりではなかった。


「お前たち、しっかり掴まってろ!」


ハックは叫びながら、ボートを旋回させた。

周囲の海面が波立ち、怪物の触手が再び襲いかかってくる。

ハックは必死にその攻撃をかわし、なんとか怪物から逃れようとした。


「ラヴォス様の力が必要だ……」


クルーは呟いた。


「今は自分の力でなんとかするしかない! 俺は操縦で攻撃を避けるからその間に奴を!」


「自分の力……うおおおおおお!!!」


「他の奴らも援護頼む!」


「「ああ!」」


クルーは魔法を放ち、巨大イカに命中させた。


「やったでヤンス!」


巨大イカは苦しみながらも触手を振り回し続ける。

その攻撃はますます激しくなり、ボートが大きく揺れる。


「もう一度だ! 今度はもっと強く放て!」


ハックは叫ぶ。

クルーは再び魔法の力を集中させ、より強力な一撃を放った。

その魔法の光が眩しく輝き、巨大イカに直撃する。

巨大イカは痛みによろめき、ついに海面に沈んでいった。


「やったな! お前意外とやるじゃねえか」


「フン……さっきの借りを返しただけだ」


ボートは再び静かな海を進み、彼らは爆発のあった場所へと近づいていった。


 ♢♦︎♢


一方、メグは、二人も容体にも問題ないと考え、一時的に薬屋を抜けだした。


「おじいちゃん!」


メグはオースティンの家を訪ねる。


「ちょっと作って欲しい物があるの! っていない!」


オースティンは留守だった。


遠くで爆発が見える。


「大丈夫かしら……皆……」


 ♢♦︎♢


一方、ニーナは、メグが出かけている間、なにかあれば対応するように言われていた。

異常も特にないため、アーサーが気になった。


「アーサー!」


ニーナは突っ立っていたアーサーの所へ向かう。


「ちょっと! ほんとにアーサーはどうするの? っていない!」


アーサーは薬屋からいなくなっており、外に出る扉を開けても近くにはいなさそうだ。


遠くで爆発が見える。


「皆……無事よね……」


『ニーナさん、大変です……』


カルネスナビから声が聞こえた。


 ♢♦︎♢


少し前、ギブタウン周辺の町の村長(町長)は集まっていた。

村長たちは時々会議を開くのであるが、理由は近況報告、そして村に届いた意見の共有と改善などである。

毎回会議の場所が異なり、今回はウッドタウンで開かれていた。


「では、ワシからじゃ」


ウッドタウンのトニーが口を開く。


「ワシのところは、前の火事で多くの苦情が寄せられての。消火器を設置していなかったせいで、あれほどの大惨事になってしまったと反省したわい。そこで急いで消火器を手配した。他にも設置していない村があれば申し出るように。それと、可能なら村長くらいは秘伝の水を常備しておいた方が安心できるかもしれんの」


「次、あたしはダニエルYO」


サハラタウンのダニエルが話し出す。


「あたしはねぇ、ずっと前からの懸案事項なんだけど……橋の下に毒の水があるじゃなぁい? あれのせいで何度か事件が起きてるのよ……それでこないだもねぇ……」


その時、遠くで爆発音が響いた。


「あらいやん……なにかしらん……」


村長たちは一斉に窓へ駆け寄り、外の様子を確認する。

爆発しているのはスカイギャラクシー付近だと分かる。


「あの方角は、スカイギャラクシー? いや、もっと奥か!?」


「むむっ!」


オースティンは会議を抜け、その方角に進んでいく。


「「オースティンさん!?」」


オースティンは発明品であるアイスシューズ、マグマシューズそしてスピードシューズなどを履き替え、短時間でいったんスカイギャラクシーに到着した。

そのシューズはマグマは炎耐性があるなど特性があるため、そのシューズを履き替えることにより、地形関係なくほぼまっすぐたどり着いた。

そこにはメグがいた。


「ぜぇはぁはぁ……年寄りがウッドタウンからスカイギャラクシーまで走るって……いくらアイテムがあるとはいえ、倒れそうだわい……」


「あ、おじいちゃん! 作ってほしい物があったの!」


「メグくんか、なんじゃ? それより、さっきの爆発はなんじゃ?」


「実は……」


 ♢♦︎♢


その頃、アーサーは──


「……」


無言でどこかへと出かけていた。


 ♢♦︎♢


カルロスは一人の生存者を見つけ、薬屋まで運んだ。


「戻ったら誰もいねーじゃねぇか!」


そこへニーナとメグが戻ってくる。


「おい! お前らどこ行ってたんだ!」


「ごめんごめん、二人が安定したからちょっと外行ってたけど、そんな遠くまで行ってないわ。ところでその人は負傷者ね。治療するわ」


「ああ、頼むぞ」


 ♢♦︎♢


カルゴスは昔制圧したパオンタウンのことを思い出していた。


「そういや昔あんなことがあったな。封印させられてたから記憶が曖昧だったが、思い出してきたぞ」

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