穴場
(注意)・これは創作bl小説です。苦手な方は閲覧を控えてください
・作品を非難するコメントは控えてください
蝉の声が鳴りやまない夏
額から汗が滴る
ジメジメとした暑さは俺らの体力を奪っていく
「はぁはぁ あちー」
息を上げるのと同時に少し声が漏れた
すかさず
「だね、お茶飲む?」
と気を利かせた友人が聞いてくれた
俺はもちろんyesと答えた
かなりの生徒がこの日陰に集まり、休息を取っていた
俺は陰キャだからか人の集まるところは好きではない
出来れば避けたい
だが友人はそんなのお構いなしに日陰で休憩していた
俺は流石に友人とでもここには居たくないと思い、別の場所に移動しようとした
暫くグラウンドを探索しているとある一人の先輩が一人佇んでいた
その先輩は細い目をしていて、少し怒っているように見えた
俺はすかさず
「すみません」
と小さい声で言った
俺は聞こえてないかもと思った
だが先輩は少し驚いた後、落ち着いた声で
「大丈夫だよ、気にしないで」
そう言ってくれた
だが、先輩の言ったことを意識できないくらい
俺は先輩の顔と声色、そして艶やかな唇に魅了されてしまった
「隣、座っていいですか?」
先輩のことをもっと近くで見たい
そう思った時には既に言ってしまっていた
そんな俺を気に掛けたのか先輩は
「いいよ、おいで」
そう優しい声で答えてくれた
嬉しくなり少し頬を赤らめ隣に座る
緊張し固まっていた俺に先輩は話しかけてくれた
「なんで君はここに来たの?」
「人が多いところ苦手で、、」
「俺も」
先輩の声を聴くたび
心が揺さぶられる
先輩が微笑んでいるところを見ると
ますます心が揺さぶれている
「ねぇ、名前だけでも教えてもらってもいいかな?」
「いやならいいんだけど」
「ここで会ったのも何かの縁だし」
「も、もちろん」
「神奈月奏斗です」
「神奈月奏斗くんね」
「奏斗君って呼んでいい?」
「はい!」
「俺は夜月楓」
「楓先輩?」
「それでいいよ」
「あ!もう時間だ」
「俺は戻るね」
「また会えたら!」
「、、、、、、////////」
かっこよすぎ
性格穏やかだったし
好きかも////
でも男が男を好きになるって
先輩もキモイと思うだろうし
でも好きだし
あの唇に思いっきりあついベロチューしたいし
あの声で言葉攻めしてほしい
でもでも先輩も女の子が好きだろうし
こんなほぼ初対面の人なんて好きじゃないだろうし
あの顔なら彼女もいると思うし
でもでもでも
好き、、だし///
もう
もう
!!!!どうすればいいんだ!!!!