表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

ある夏の昼下がり、冒険の始まり

その日も、かなりの暑さだった。


ミーン、ミーンと煩い蝉の声がそこら辺に乱反射する雑木林の中を、僕は汗だくになりながら一歩一歩踏みしめて目的地に向かっている。


僕、田中 隆志(タナカ タカシ)は小さな卸商社の営業マン。


扱うのはOA機器、要するにコピー機とかパソコンとかを地域の会社向けに売る仕事だ。


ただ、ウチみたいな小さい会社では売るだけではなくアフターフォローも含めて担当しなくてはならず、今日も田舎町の更に外れの辺鄙な場所にある一軒家に行く羽目になっていた。


依頼主は偏屈な士業のお爺さん。


なんでもパソコンが突然動かなくなったとかで、場所も相まって誰も行きたがらず、僕に白羽の矢が立ったって訳で。


断る理由があれば良かったんだけど、皆んなして「頼むよ、タカシ」って言われた手前、断りきれずに今こうして重たい営業カバンをぶら下げて森の中を歩いているのだ。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ