紫色の雨
これは、村の小学校に赴任してきたばかりの、ある若い女の話。
「この度、
こちらの村の小学校に、赴任することになりました。」
その若い女は、
村の小学校で、校長先生に頭を下げた。
「都会から遠い村まで、
よくいらっしゃいました。」
校長先生は、頭髪が真っ白な高齢の老婆。
その顔に、柔和な微笑みを浮かべて、その若い女を温かく迎えた。
ここは、
都会から離れた山奥にある村。
その村の小学校では、
先生の不足に悩まされていた。
その村の若者は、
村の外に出ていくことが多く、
外部から来た先生も、長続きしなかった。
そのため、先生の人数はいつも不足していた。
誰か、
小学校の先生をしてくれる人はいないものか。
その村の求めに応じて、
その若い女が、
この村に引っ越して来ることになったのだった。
その若い女が、その村にやってきた初日。
小学校で校長先生との挨拶を終えてから。
買い物をするにしても、
村の事情を知っている人が一緒にいる方が良いだろうと、
校長先生が、村を案内してくれることになった。
その若い女は、
校長先生と並んで歩きながら、校長先生に頭を下げた。
「わざわざ案内していただいて、
ありがとうございます。
この村に来たばかりで、食事をする場所も分からなかったんです。」
「いえいえ、良いんですよ。
闇雲に歩くより、案内があった方が良いでしょう。」
校長先生は、
高齢の割に、足腰がしっかりした人だった。
村の道は、都会ほど整備されてはいなかったが、
その道を危なげなく歩いている。
その若い女が、校長先生のその様子を見て感心している。
「校長先生は、
健脚でいらっしゃるんですね。」
そう褒められて、校長先生は口に手を当てて微笑んだ。
「この村では、
高齢でも体が丈夫な人は、珍しくないんですよ。
それも、この村の恵みのおかげなんです。」
校長先生が、辺りを見渡しながら言った。
今、歩いている道の周辺には、
畑や木々が豊かに生い茂っていた。
校長先生が話を続ける。
「この村は、
空気がきれいで、土壌も豊かなんです。
そのおかげで、農作物にも恵まれて。
この村で食べられる野菜などは、
ほとんどが、この村で採れたものなんですよ。」
やがて、
行く先に、村の小さな商店街が見えてきた。
その若い女は、八百屋の店先を覗いた。
そこには、
この村で収穫されたという、
様々な野菜が並べられていた。
どの野菜も、みずみずしくて美味しそうだ。
しかし、
八百屋の野菜を眺めていて、
その若い女には、気になることがあった。
八百屋に並べらている野菜。
その野菜の中には、
この村で採れた野菜がたくさんあるが、
それは何故か、
紫色の野菜が多かった。
茄子、紫キャベツ、紫芋、紫人参、紫ピーマン、紫トマト、などなど。
これらは、都会の八百屋でも手に入らなくもない。
しかし、
さらに見ていくと、
紫きゅうり、紫たまご、
などという、他所では見かけないものまで置いてあった。
ふと、八百屋のすぐ隣の肉屋の店先が目に入る。
そこには、紫色の生肉まで置いてあった。
その若い女が、疑問を口にする。
「この村で採れた野菜は、
紫色の野菜が多いんですね。
紫色のお芋やキャベツは、都会でも見たことがありますけど、
紫のきゅうりやたまごなんて、珍しいですね。」
それを聞いて、
校長先生が口に手を当てて微笑んだ。
「あら、いいところに気がついたわね。
おっしゃる通りよ。
野菜に限らず、この村で採れたものは、
紫色をしていることが多いんです。
紫様のおかげなのよ。」
「紫様?」
「ええ、そうよ。
この村の、守り神とも言えるかしら。
丁度ここから紫様の神社まで、すぐそこだから、
これからお参りに行ってみましょうか。」
「興味深いです。
是非、お願いします。」
紫様というのは聞いたことがないが、
お稲荷様のようなものだろうか。
これからこの村で生活するにあたって、
地元の神社にお参りしておくのも良いだろう。
そう考えて、その若い女は、
校長先生に連れられて、村の神社に向かった。
「あそこが、紫様がいらっしゃる神社ですよ。」
石段を上がって、
校長先生が前方の鳥居を指し示した。
そこが、紫様の神社だった。
その神社は、
境内の広さが、小学校のグラウンドより少し大きいくらい。
鳥居や建物は、紫色に塗られている。
その境内は、
村人らしき参拝客で賑わっていた。
その若い女と校長先生が、
神社の境内に入っていった、丁度その時。
境内にいた参拝客たちが、ざわざわと騒がしくなった。
「おお!
御社殿を見てみろ。紫様だ!」
「紫様が、お見えになったぞ!」
「ありがたや、ありがたや。」
参拝客たちが、
神社の建物の方を向いて、ひれ伏していく。
その建物の奥から、
数人の一団が、静かに歩いて出てくるところだった。
その人達は神職らしく、
紫色の袴のような服装をしている。
その一団の中ほどに、
巫女のような服装の人物がいた。
「あの方が、紫様なんですよ。」
校長先生が、その若い女に説明をして、
それから、その人物の方に向かって頭を下げた。
その若い女は、
頭を下げることもなく、それを見ていた。
紫様と呼ばれたその人物は、
紫色の巫女服のような服装をしていて、思ったより若そうな女だった。
名前の通り、巫女服は紫色。
しかし、紫色なのは、服装だけではなかった。
光の加減なのか、
紫様と呼ばれた巫女は、
髪の毛まで紫色をしているように見えた。
紫様と呼ばれた巫女と神職たちが、
その若い女の前を通りがかった、その時。
紫様と呼ばれた巫女が、
参拝客の方をざっと見渡した。
そして、偶然。
その若い女と目が合った。
目が合って、瞳を見つめてみて分かる。
紫様と呼ばれた巫女は、瞳まで紫色をしていた。
そのまま、
少しの間、見つめ合う。
しかし、
紫様と呼ばれた巫女は、
大きく咳き込み始めてしまった。
体の具合が悪いのか、
周辺に居た神職の男達に支えられるようにして、
建物の奥に引っ込んで行ってしまった。
紫様と呼ばれた巫女が、
姿を消したのを確認して、
参拝客たちは下げていた頭を上げた。
校長先生も、
下げていた頭を上げて、
その若い女に向かって説明を続けた。
「あの方が、紫様。
この村の、守り神様なんですよ。
紫様のお姿が紫色なので、
この村では、
紫色は恵みの色として崇められているんです。
お野菜が紫色なのも、その恵みのおかげね。」
「なるほど。
勉強になります。」
そう返事をした、その若い女だったが。
しかし内心、疑問に思っていた。
紫色の野菜は数多く存在するが、
生の状態で紫色のきゅうりがあるというのは、聞いたことがない。
ましてや、
生卵や生肉が紫色などというのは、傷んでいるものと間違えそうだ。
この村では、
どのようにして紫色のものを作っているのだろう。
その若い女の疑問は、
後に解消されることになる。
その若い女が、
その村で新生活を始めてから、しばらく日数が経って。
村での生活は、
都会と比べると不便なところはあったが、大きな問題もなく。
村の自然は豊かで、空気もきれい。
特産品である紫色の野菜は美味で、毎日の食事が楽しい。
村の人達は親切で、
教え子である小学校の生徒達も、素直で良い子ばかり。
その若い女は、
その村での暮らしに馴染んでいった。
そうして、
日々が平穏に過ぎていった、ある日。
大きな出来事が起こった。
紫色の神社で崇められていた、紫様と呼ばれた巫女。
その紫様が、亡くなったのだという。
その知らせは、村中を駆け巡った。
そして、
亡くなった紫様の葬儀が、村を挙げて行われるということで、
その若い女が勤める小学校も休校。
その若い女も、
葬儀に参列する運びとなった。
葬儀の当日。
その若い女は、
黒い喪服に着替えて、あの紫色の神社に向かった。
紫色の鳥居をくぐって境内に入ると、
境内は葬儀一色になっていた。
紫色が信仰の対象になっている神社だけあって、
あちこちに紫色の花が添えられ、
白黒ではなく、白と紫の幕が下げられていた。
境内にやってくる参列者たちも、
紫色の喪服を着ている人が多かった。
最近では、
神社での葬儀は珍しい部類で、
その若い女にとっても、初めてのことだった。
しかし、
この村の葬儀は、特段難しい段取りなどはなく、
つつがなく進行していった。
そうして、
葬儀も終わりに差し掛かって。
この後の段取りの説明がなされた。
紫様の葬儀は特殊で、
葬儀が終わると、すぐに棺が神社から運び出され、
村の中心にある火葬場で、そのまますぐに火葬されるのだという。
これは、
この村独自の習わしのようだった。
紫色の袴姿の神職の指示に従って、
参列者たちが、神社の一角に集まっていく。
それから、
棺を運ぶ人達が、神社の建物から出てきた。
参列者たちが列を成して、それに続いていく。
その若い女も、
参列者たちの列に続いて、神社の境内を後にした。
紫色の神社から火葬場まで、
それほどの距離はなく、
間もなく、葬儀の列が火葬場に到着した。
火葬場の中に、紫様の棺が運び込まれていく。
やがて、合図とともに火葬が始まった。
紫様の棺を火葬する間。
参列者たちは外に出て、
火葬場を取り囲むようにして祈りを捧げている。
高齢の参列者などは、
紫色の数珠を回して念仏を唱えていた。
そうしてしばらくして。
参列者たちが、
空を指差して声を上げた。
「あれを見ろ。
紫様が御出になったぞ。」
その声につられて、
その若い女も空を見上げる。
火葬場の空。
そこには、
火葬場の焼却炉から伸びる、大きな煙突が立っている。
その火葬場の煙突から、
モクモクと紫色の煙が立ち上り始めていた。
参列者たちは、
紫色の煙に向かって手を合わせて、
ありがたやありがたやと、頭を下げたりしている。
どうやらこの村では、
食べ物や服装だけではなく、煙にいたるまで、
紫色のものは信仰の対象になっているらしい。
その若い女は、
手を合わせている参列者たちの中で、
居心地の悪さを感じていた。
「火葬場の煙突から、
紫色の煙が出てくるなんて、ちょっと気味が悪いわ。
まさか、
紫様の遺体を燃やした煙、じゃないわよね。
人の遺体を燃やしたら紫色の煙が上がるなんて、
そんなの聞いたことがないもの。
きっと、
棺に使われている素材か何かの煙だわ。」
そうしている間にも、
火葬場の煙突から立ち上る紫色の煙は、
どんどん強く大きくなっていく。
火葬場の上空に立ち上る紫色の煙は、
大きくなっていって、
やがて紫色の雲になった。
それを見て、
参列者たちが、またざわつき始めた。
「おお、辺りが曇ってきたぞ。」
「いよいよ、紫様がお還りになられる。」
参列者たちの、そんな話し声が聞こえる。
参列者たちの祈りが、一層熱を帯びていく。
それに合わせるように、
紫色の雲が大きくなっていき、周囲が薄暗くなっていった。
そうしてしばらくして。
参列者たちの祈りが通じたのか、
やがて、ポツポツと雨粒が落ち始めた。
その若い女の頬にも、
一粒の雨粒が落ちて来た。
雨粒を指先ですくってみる。
その雨粒は、紫色をしていた。
「雨粒まで紫色をしているわ。
まさか、
紫様の遺体を燃やした煙が、雨雲になって、
それが雨粒となって、降ってきているというの。」
紫色の雨粒はどんどん強くなり、やがて本降りの雨になった。
今や、
雨粒が紫色をしているのが、はっきりと見える。
その紫色の雨粒が、参列者を紫色に染めていく。
参列者たちは、体が雨で濡れるのも構わず、
全身を雨粒で紫色に染めている。
「ありがたや、ありがたや。」
参列者の中には、
空に向かって口を開いて、
紫色の雨粒を口に含もうとしている者までいた。
空から降り注ぐ紫色の雨粒は、
参列者を紫色に染め、地面を紫色に染めていく。
さらに、
紫色の雨粒は、近くを流れる川に流れ込み、
川の水をも紫色に染めていった。
その若い女は、
その光景を見て身震いしていた。
「紫様の遺体を燃やした煙が雨雲となって、
紫色の雨となって降り注ぎ、
その紫色の雨が、川や土を紫色に染めていくだなんて。
これではまるで、
人の遺体を粉にして、
水や土に混ぜているようなものだわ。
亡くなった人が自然に還るのは当然だけど、
それがこうして目に見える形で起こるなんて、
私には耐えられないわ。」
その若い女は、
気分が悪くなって、
紫様の葬儀の列から、そっと抜け出すと、
家に帰ってしまったのだった。
紫様の葬儀が終わってから。
その若い女は、
この村の特産品である、
紫色の野菜が食べられなくなってしまった。
あの日、紫色の雨が、
土や川を紫色に染めるところを、目撃してしまったから。
それどころか、
水道から出てくる飲み水まで、
紫色に染まっているような気がして、
村の水を飲むことが出来なくなっていた。
この村の野菜や川の水が、紫色をしているのは、
紫様の遺体を燃やした煙が、
混ざっているからではないか。
もっと言えば、
紫様の遺体で、色を付けているからではないか。
そう感じられてしまうからだった。
その若い女は、
校長先生が話していたことを、今更ながらに思い返す。
この村に来た外部の人は、
どうしてか、長続きしないという。
その理由が、今なら分かる。
紫様の遺体を燃やした煙が雨となって、
土や水を紫色に染めるなんて。
それを知ってしまったら、
紫色になった水や食べ物を口に入れるのは、躊躇するだろう。
その若い女はそれを、身を持って知ったのだった。
それから間もなくして。
その若い女は、
その村で生活していくことが出来なくなって、
とうとう、都会に戻ることになった。
その若い女が、その村を出て都会に戻るその日。
最後の挨拶のために、村の小学校を尋ねた。
そこでは、
村に来た時と同じように、
校長先生が見送りに来てくれていた。
その若い女は、
校長先生に、深々と頭を下げた。
「親切にしていただいたのに、
すぐに引き上げることになってしまって、
本当にすみません。」
しかし、校長先生は、
気を悪くした様子はなく、
いつもの柔和な微笑みで応えた。
「良いんですよ。
この村は独特なところがありますから。
外から来た人は、
慣れるのが特別大変であろうことは、理解できますもの。
またいつでも、この村に来てくださいね。
旅行に来てくれるだけでも、歓迎しますからね。」
校長先生の優しい言葉に、その若い女は涙ぐんで応える。
「はい、ありがとうございます。
校長先生、お元気で。」
「あなたこそ。
お体をお大事になさってね。」
そうしてその若い女は、その村を後にした。
そうして、
その若い女が、都会に戻ってからしばらく。
その若い女は、
原因不明の体調不良に見舞われていた。
最初は、
軽い風邪くらいのものだった。
それが、徐々に悪化していき、
やがて、日常生活が困難なほどになっていった。
その若い女が、
自分の家の鏡を前にして、咳き込んでいる。
「ゴホッ。ゴホッ。
あの村から戻ってきてからというもの、
体調がどんどん悪くなっている気がするわ。
このまま良くならないようなら、
間を見計らって、病院に行ってみましょう。」
数日後。
その若い女は、病院で検査を受けることになった。
病院の診察室。
医者が、その若い女に向かって口を開いた。
「体調不良ということで、検査をしました。
検査の結果ですが、
大きな異常は見られませんでした。
聞くところによると、
ここしばらく、環境の変化が続いたとか。
その心労と過労が原因ではないかと思います。
リラックスして、
よく睡眠を取るようにしてください。」
医者はその若い女に、そのように説明した。
しかし、
それから寝ても休んでも、
その若い女の具合は、一向に良くならなかった。
そうして、ある日。
鏡に向かっていたその若い女は、気がついてしまった。
鏡に映った自分の姿。
その瞳や髪の毛や爪が、
薄っすらと紫色に染まっていることに。
その若い女は、驚きのあまり、手で口を覆った。
「体が紫色になってきている。
まさか、
あの村で紫色のものを口にしたから?
他に理由なんて、思いつかない。
きっと、そのせいだわ。
お医者さんに相談しないと。」
またしても病院で検査をしたが、
体調不良や体が紫色になる原因は、不明のまま。
医者が、その若い女に説明する。
「どこにも異常は見当たりませんね。
爪などが、紫色に染まっているということですが、
着色などではなく、
血行不良によるものでしょう。
もっとリラックスして、
ゆっくり休める環境を、探してみてはどうでしょうか。」
医者は無責任に、そう言っていた。
原因がわからないまま、
その若い女の具合は、どんどん悪くなっていった。
それに比例するように、
瞳や髪の毛や爪は、紫色に染まっていった。
それから幾日かが過ぎて。
その若い女の具合は、悪くなる一方。
しかし、病院に行っても、その原因はわからない。
その若い女は、頭を抱えていた。
そして、ある結論に行き着いた。
「この体調不良の原因は、
やっぱりあの村での経験にあると思う。
もう一度、あの村に行ってみよう。
きっと、誰か相談に乗ってくれるはず。」
あの村に行けば、
体調不良の原因が、分かるかも知れない。
瞳や髪の毛や爪が紫色になっている原因、
それが分かるかも知れない。
そんな、一縷の望みをかけて。
その若い女は、あの村に行こうと決めた。
そうと決まれば、早いほうが良い。
早速、校長先生に連絡を取る。
校長先生への電話は、すぐに繋がった。
その若い女が、電話で事情を説明すると、
校長先生はすぐに事情を理解してくれた。
「なるほど、それはお困りね。
事情は大体わかりました。
でも、お電話でお話を聞くよりも、
実際に会ってお話したほうが良いと思うの。
悪いのだけれど、これから村に来ていただけるかしら。
すぐに話を聞けるように、
神社の方々には、相談しておきますから。」
校長先生は電話口で、そのように言っていた。
そうして、その若い女は、
重い体を引きずるようにして、
あの紫色の神社がある村へと向かうことにした。
そうして、その若い女は、
電車や車を乗り継いで、
再びあの村へとたどり着いた。
その足で早速、
待ち合わせ場所の神社へと向かう。
石段を上り、紫色の鳥居をくぐり、あの紫色の神社にたどり着いた。
すると、そこには、
神社の人達が、大勢で待ち構えていた。
その紫色の一団の先頭で、
校長先生が、
いつもの柔和な微笑みで立っていた。
校長先生は、
その若い女に向かって、こう言ったのだった。
「おかえりなさい、紫様。」
終わり。
亡くなった人が自然に還るのは当然のことですが、
亡くなった人が自然に還る過程が、もしも目に見える形で進行したら、
失礼な話ですが、それはとても不気味か、
あるいは信仰の対象にでもなるのではないかと思って、
この話を作りました。
期せず、お盆らしい話になりました。
お読み頂きありがとうございました。