3 ノート
(ゲームのフレンドにはなれなかったけど、次はこれを見せればきっと伊月君も私とゲーム仲間になってくれるわね!)
(ん? やっと白井さんが真面目に勉強しだした。白井さんってもしかして頭いいのかな?)
(この私が書いたものを見せればきっと伊月君もびっくりするわ!)
(何だこれ? 白井さんノートで勉強してたんじゃなくて、ゲームの攻略法書いてたのか。てか、このノート難しそうなコマンド入力ばかりあるぞ!? 僕このゲームやってないんだよな••••••)
(どうだ! びっくりしたでしょ! これで伊月君もゲーム仲間に••••••)
「••••••僕このゲームしてなくて」
「え」
(してない? してないの!? この超有名なゲームをしてない人が存在するなんて••••••)
「どんなゲームしてるのかしら?」
「••••••えっと、ちょっとマイナーなゲームしかしてなくて」
(まさかのマイナー!! これが真のゲーマーの姿だわ。定番のゲームだけでなく、マイナーなゲームにも手を染めてしまうなんて!)
「凄いわね!」
「えっ、あ、え?」
(凄いってマイナーなゲームをプレイしてる僕がってこと? いや、意味がわからないんだけど••••••)
(なんか反応が微妙だわ。もしかしてゲームの話されるの嫌だった!? 私はただ伊月君とゲームについて語りたいだけなのにーーー!!)