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エピローグ
ああ、今となっては地上の事も遠い昔
そこで生きていた頃の事も、思い出せない
だが、心に残っているものがある
今尚、この空の高みから、見える全てが、等しく愛しくて仕方がない
地上にあった頃、触れたもの、触れざるもの、その、全て
それが
ただ
愛しい
今も昔も変わりなく、胸に飛来するのは、その温みだけ
最早、彼を縛るものは何もない
彼が何であったのか、何に成ったのか
知るものはいない
そのどこまでも広がる青い空を
彼はどこまでも高く、どこまでも遠くへと飛翔する
空の続く限り
大地と海の続く限り
人の営みのあるなしに関わらず
ただ
どこまでも
なにものにも染まらない
澄んだ心で
長くおつきあいいただき、ありがとうございます。
これで完結です。
この作品もコンテストに出して選外だったものです。
自分としては長めの作品になっています。
義経を主人公にしたお話は既にたくさんありますのでお目汚しですが、楽しんで頂ければ幸いです。
今回、舞台のほとんどが平泉になっておりますので岩手にあるものを意識して盛り込んでみました。
どこが何に当たるのか、はっきり書いていない(と思います)ので「あれのことかな?」など、想像して頂けると面白いかもしれません。
それでは、長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。




