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 翌年、夏、九郎は京の五條天神宮にあった。

 一年ほどとはいえ、奥州の涼しさに体が慣れてしまったのか、夏の京の暑さが堪えた。そんな自分の変化を九郎は戸惑いながらも面白いと思った。

 変わらないつもりでいる。どこに在ろうが自分は自分であると。それは確かにそうかもしれないが、自分が気づかない所で、その、自分、そのものが変わることもあるのだと、九郎は気づいた。体だけでなく、心もまた、住む場所、触れる人々によって知らず知らずのうちに変わっていくのかもしれない。

 自分と同じように天神社に参拝する人の波を眺め、九郎は思った。同じ天神社に参拝すると言っても、各々事情も違う。故郷も違う。そうして違う場所から違う理由でここに集まり、すれ違うだけの相手にも、何らかの影響を受け、また、しているのかもしれないと思うと、それはそれで興味深かった。

 五条天神社の祭神は少彦名命。薬と酒、温泉を司る神である。形は小さいが、大国主命と共に国づくりをした、力強い神である。だが、その神と自分の縁が分からない。ここへ導いたのは、奥の大天狗であった。

「大天狗様は何故この宮に……」

参拝を済ませ、宮を後にしても九郎にはその意味が分かりかねた。


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