メイガスあおいちゃんの優雅(笑)な日曜日
ピピピピ
と、私の真横…厳密には思いっきり耳に押し当てている目覚まし時計が私をその規則的な鳴き声で起こす。
控えめに言ってクソ煩い。
今何時だ?
5時…ああそうか。お姉ちゃんに纏わりつく害虫にこの世から生まれてきた事を後悔すら出来ないほどの絶望と苦しみを与えるんだった。
ノソノソ
と起き上がり、机の中にあるレポート用紙を確認する。
『名前…肝川 出部夫
年齢…18歳
性別… 男
生息地…公立邪神高校の1年生 (二回留年している、理由はなんかキモいから)
罪…お姉ちゃんに話しかけた罪
殺し方…シンプルに東京県の有名自殺所、東京湾にコンクリートで固めて沈める。(この時レッド◯ルを与えてはいけない)』
レポートには相手の情報と写真が載っている。
うわ…こいつキモい…これは殺してあげてこの世の呪縛から解放してあげよう。
私は今、肝川宅を訪れている。
しかし、まだあいつは起きていないようだ…いいや。入ろう。
ガチャ
家を守るために存在する扉の鍵が私を拒…
バギャキィ
むことはなく、素直に私を入れてくれた。
2階へ上がり、肝川 出部夫 を見つける。
あまりのキモさで表現する事は避けるが、お姉ちゃんのためでなければ確実にここにこなかっただろう。
まあ、取り敢えず寝ているようだし、『悪夢』を発動する。
葵「肝川 出部夫」
するとどうだろうか、見る見るうちに肝川は苦しんで行く…あ、やばい。こいつの苦しんだ顔があまりにも酷すぎる。素のappが1ならば、今のappは-10とかだろう。
これほどまでにキモいとは…しかもなんかシーツが油汗まみれ…
「気持ち悪…コンクリに埋めよ」
門の創造で肝川をコンクリの海に捨てた。
そしてその門に自らも入って行く。
なんか、ゔおゔお言っているが…まあ、いいか。
そもまままた門の創造で東京湾に落とす。
アルコールが結構お亡くなりになられたが…まあいいか。
そうして私は家に帰ったのであった…
今何時?
12時40分…
母さんが何か作ってくれているだろうし、早く食べよう。
ガチャ
と扉を開けてまず飛び込んできたのは汚臭。
…いやまさか、そんな事はないだろう。
そう思いながらも足の動きは速くなるばかりであった。
汚臭の元凶…キッチンに入るとそこにはお姉ちゃんがいた。その手に持っている何かよくわからないが、恐らく知らない方が幸せに暮らせるであろう物を乗せたお皿を持っているが、あれはなんだろうか?まさか食べるつもりではないか?
その見るもの全てを魅了する赤い髪の毛はスキップをするように跳ねていた。
あ、食べるつもりだ。
それをわかった私は止めようとした。しかし!そこに私の中の悪魔と天使が囁く!
やめるんだ葵、もしあれをお姉ちゃんが食べれば確実に気を失うだろう。だが、私は『治療』の魔法を持っているじゃないか。それにもし、お姉ちゃんが昏睡すれば、いつも夜な夜な考えていたピーーーーもピーーーもピーーーーーーーもピーーーーな事もし放題だ。
や、やめろお!私は悪夢になんか屈しないぞ!そうだろう天使!
そうです…葵さん、お姉ちゃんがあの物体を食べるのを止めてはいけません。あれはお姉ちゃんが頑張って作った物なんですよ?それを取り上げるなど言語同断、食べさせてあげなさい…それに、お姉ちゃんがもし?もしですが、それを食べてぐったりしたらそれは私を襲ってと言ってるようなものですし?それは仕方ないというか、生理的なものというか、因果関係というか?そういう力で貴方と私でランデブー!!!!!!!!!!!
あ、こいつらどっちも悪魔だった。
ダメだ!私がお姉ちゃんを救うんだ!止める!お姉ちゃんを!
やめろぉ!
やめるのです!
そんな悪魔と天使の必死の制止を無視して翔ける。
茜「いっただっきまーす!」
葵「お姉ちゃん待ったあああああああああああああ!!!!」
茜「あれ?葵?お帰り、今日は夜までお仕事だったんじゃないの?」
葵「終わったんだよ。その、お姉ちゃん?それは?」
茜「お好み焼き!」
ちょっと形容するのは避けるが、もんじゃ焼きがもっと深淵を纏った感じだと言えば恐らく伝わる。
これを食べさせて良いものか?いいや、ダメだろう。
これは何かで意識を外さないと…
葵「お姉ちゃん!私もお料理作っていいかな!」
茜「うん、いいよ。葵の料理は美味しいから、私も大好き」
大好き…大好き……大好き………
その言葉が、私の全感覚を支配した。
あ…おねえ…ちゃん…
葵「好き…」
バタ…
茜「え?葵?…また?」
今までに何回目かの気絶を体験した。
お姉ちゃんはそれから私を看病する為にあの深淵お好み焼きは食べなかったそうだ。
よかった…
今日も今日とて私はお姉ちゃんの害虫を排除しています。
うまい棒〜はつこいのおもひであじ〜あったら買いますか?